知らない番号からの着信は危険!?迷惑電話の最新傾向まとめと対処法

ふとスマホを見ると、見覚えがない電話番号から着信が。 「誰からかな」「緊急かもしれない」と不安になることもあるでしょう。 …


この記事は約11分で読み終わります。

ふとスマホを見ると、見覚えがない電話番号から着信が。
「誰からかな」「緊急かもしれない」と不安になることもあるでしょう。
しかし現在の日本において知らない番号からの着信には、慎重な対応が求められます。
対応を失敗すると、高額請求や詐欺に巻き込まれる可能性まであります。

本記事では知らない番号から電話が来た際の正しい対処法と、相手の正体を見極める方法を詳しく解説します。

 

登録していない電話番号からの着信について


電話帳に登録していない電話番号からの着信には、細心の注意を払ってください。
知らない番号からの着信の多くは、「詐欺」や「営業・勧誘」などの迷惑電話である可能性があります。
これはあなたが選ばれて狙われたというわけではなく、名簿業者から流出したリストをもとに機械的に発信しているケースが多いです。
しかし一度出てしまうと、「この番号はつながる」と認識され、さらに標的にされるリスクがあります。
知らない番号は出ずにまず警戒するという意識を持つことが、自らを守る一歩となります。

 

実際にあった詐欺・迷惑電話の例


近年の日本で発生している迷惑電話や詐欺は、単なる勧誘やセールスを越えて組織的かつ巧妙になってきています。
例えばこういう事例があります。

犯人「年金支給が一部未払いとなっておりましたので、受け取る手続きをしてください。」
被害者「そんな案内来てなかったと思う。」
犯人「以前に青色の封筒をお送りしましたが、ご確認されてないですか?払い戻し期間が今日までとなっているので、お電話しています。」
被害者「それは大変。見落としてしまったかも・・・」
犯人「お近くのATMでお手続きができますので、今から携帯電話を持ってATMに向かってください。着いたらお電話いただければ操作方法をご説明します。」~ATMに向かい、犯人に電話をすると・・・~犯人「操作方法を説明しますので、私が言った通りにボタンを押してください。」
被害者「言われた通りに入力しました。」

ここで実際には犯人にお金を振り込む手続きを指示されていた、という詐欺です。

このように騙されてしまうケースがあります。
他人事と思いがちですが、実際に全国で多発しているので、必ず覚えておいてください。
他にもこういった事例もあります。

・営業、セールス
「○○保険に加入しませんか?今ならお得に乗り換え可能です。」

・架空料金請求詐欺
「株式会社○○です。インターネット回線の未納料金があります。2時間後に回線が停止します。急いで指定の口座に振り込みをお願いします。」

・預貯金詐欺
「保険料の払い戻しがあります。振り込みためにキャッシュカードを変更する必要があります。新しいカードを作る手続きをするので、今お使いのキャッシュカードの暗証番号を教えていただけますか?」

・キャッシュカード詐欺
「あなたの銀行口座が特殊詐欺グループに不正利用されていることが分かりました。保護申請のためにキャッシュカードを確認しに行ってもいいですか?」

出典:警察庁HP
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/

 

また、最近流行している事例についても紹介します。

・ 国際電話を利用した架空請求詐欺について
最も注意したいのは海外からの着信履歴です。
これは「国際ワン切り詐欺」と呼ばれ、各所で注意喚起されている代表的な迷惑電話の可能性があります。
着信履歴を残し折り返させ、高額な国際通話料を発生させることでその業者がお金を得る仕組みです。
また近年では、「未納料金がありスマホが使えなくなる」のように、架空の未納料金を伝え金銭を奪う詐欺も急増しています。
この国際ワン切り詐欺などに使用される海外の電話番号はアメリカのもの(+1からはじまる)であることが統計的には最も多いですが、詐欺グループは様々な国の電話番号を使用してくるため、海外からの電話は要注意です。
知り合いに外国人がいて電話番号を利用してやり取りしている状況でも無い限り、折り返すのはやめておきましょう。

出典:警察庁HP
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/

 

・「NTTファイナンス」などを騙る自動音声ガイダンスについて
有名企業を騙る自動音声ガイダンスも流行しています。
有名企業の名を出すことで「何か契約していたかも?」と思わせ、話を聞いてしまう心理をついています。
特にインターネット関連の会社を騙られることが多く、今自分の家がどこの会社と契約してインターネット回線を使用しているかを把握できていない場合、自分事かと思い自動音声に従ってしまいます。
このケースも架空の未納料金を請求する場合が多く、騙される人が多いため注意してください。

出典:NTTファイナンスHP

https://www.ntt-finance.co.jp/lp/scam/

 

・ 資産状況を探る「アポ電」について
警察や役所の職員、親族などから「1人暮らしですか?」「銀行口座はいくつありますか?」「自宅に現金はありますか?」などの質問をされたら注意してください。
これらは「アポイントメント電話(通称アポ電)」と呼ばれるもので、関係者を装い資産状況や在宅時間を確認されると、強盗や窃盗の事前準備に使用される恐れがあります。
例えばこの質問に答えてしまい、1人暮らしであることや、大金を所持していること、日中でかけている時間を把握されると、その情報をもとに自分がいないタイミングで窃盗の被害にあうことがあります。
これらは現在日本が抱えている「闇バイト問題」とも繋がっており、被害も増えています。
まるで公的な機関からの電話であったと思ったにしろ、少しでも不審に感じたらすぐに電話を切りましょう。

出典:丹波篠山市HP
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/soshikikarasagasu/shiminkyodouka/shouhi_seikatsu/shohiseikatsu_sodan/13451.html

 

知らない番号から電話がかかってきた時の対処法

では知らない電話番号からの着信があった時には、どのように対応すればいいのでしょうか。
焦らず冷静に、以下のように対処してください。

すぐには出ない

知らない番号からの着信は、心当たりがない場合、すぐには出ないように心がけましょう。
もし急ぎの用であれば留守番電話にメッセージを残したり、別の手段での連絡があります。

折り返してはいけない

絶対にやってはいけないのが、確認のための折り返し電話です。
国際電話詐欺に巻き込まれ高額な通話料を請求されたり、「この番号はつながる」と認識されることで迷惑電話がさらに増える恐れがあります。
また、人によってはつながった相手に言葉巧みに騙されてしまう危険性もあります。
相手が何者か分からないまま、不用意に折り返しをすることはやめましょう。

 

相手の正体を確認する方法について

ここまでで、「知らない番号から電話がかかってきたら警戒する」と意識してもらえたかと思います。
次は誰から電話がかかってきたのかを知るために取れる手段を紹介します。

インターネットで番号を検索する

GoogleやYahooのサイトを開き、かかってきた電話番号をそのまま入力してください。
迷惑電話であった場合、「この番号は○○という営業電話でした」などの口コミ報告が書かれたサイトがヒットすることがあります。
実際に迷惑電話を体験したユーザーから、どんな会社のどのような電話であったかが確認できるので、それをもとにかけ直す必要があるかなどの判断ができます。

インターネットでの電話番号検索結果の画像

 

電話番号検索サイトを利用する

「電話番号検索」や「電話帳ナビ」といった大手の専用サイトで検索をすることも非常に有効です。
ものによってはスマホアプリ化もしており、手軽に検索をかけることができます。

電話帳ナビでの電話番号検索結果の画像

SNSで検索する

X(旧Twitter)などで電話番号を検索すると、現在の生きた情報として、該当の電話番号やそれに付随して関連した迷惑電話の情報を得られることがあります。
SNSでの投稿者がいた場合、有識者がその後の対応方法について解説してくれていることもあるので、そういった場合は参考にできます。

Xでの電話番号検索結果の画像

 

もし電話に出てしまった時の対処法


万が一、相手を確認せず電話をとってしまった場合の対処法について解説します。

営業・勧誘・セールスの電話の場合

営業などの電話であった場合、内容が不要であれば相手の話を聞き続ける必要はありません。
「興味ないので」「結構です」とはっきりと断り、電話を切りましょう。
ここで強気に堂々と伝えることが大事です。
隙を見せるとまたかかってくる可能性があるので、注意してください。

機械音声の場合

電話の相手が機械音声であった場合、冷静に音声を聞き内容を把握してください。
なぜならそのまま音声に従って先に進んでしまうと、個人情報を抜き取られる可能性があります。
「○○(会社名)です。お支払いが未納の料金があります。オペレーターにお繋ぎしますので、1番を押してください。」のように流れてくることが多く、まずは一度電話を切り会社名や支払いを確認しましょう。
実際に未納料金等があった場合、個人の電話番号にかかってくることは少なく、書類での対応になることが多いです。
現在はAIの発達により機械音声を使用した詐欺も増えており、人が相手ではないため内容を聞き返すことができずそのまま進んでしまうケースも多いです。
機械音声からの電話は、冷静に音声を聞き取るようにしましょう。

警察等を名乗ってきた場合

警察を自称する相手からの電話は要注意です。
こちらを動揺させ、不安になっている隙をついて金銭を騙し取る犯罪が横行しています。
「警察ですが、あなたの口座が犯罪に使われています」といった内容であることが多いです。
このような電話があった際は、冷静に、
「氏名を教えてください。こちらから警察署にかけなおして、あなたの所属と氏名を確認します」と言いましょう。
本物の警察であれば、この対応を拒否することはありません。
拒否したり話をそらしたりする場合は、なりすましである可能性が高いです。
すぐに電話を切りましょう。

 

スマホの設定による迷惑電話対策


ここではスマホに対してかかってくる迷惑電話を少しでも減らすことができる方法を紹介します。

スマホそのものの設定での対策

スマホにデフォルトで備わっている設定を利用しての対策です。

・iPhoneの場合
電話アプリから一度かかってきた電話を着信拒否設定にすることが可能です。
この設定をすることで、同じ相手からの着信を防ぐことができます

<手順>
電話アプリを開き、かかってきた電話番号をタップ
→「発信者を着信拒否」をタップ

iPhoneでの着信拒否設定の画像
これで着信拒否設定ができます。

また、iPhoneではiOS26からの新機能「不明な発信者をスクリーニング」をオンにすることで、知らない番号からの着信時にiPhoneが自動で応答し、相手の名前と用件を尋ね、リアルタイムで文字起こしして表示することができます。
これにより通話記録が残るのを嫌う勧誘や詐欺の迷惑電話では、相手が自ら電話を切ることを誘うことができます。

<手順>
設定
→アプリ
→電話の順にタップ。
その中の「不明な発信者をスクリーニング」で、「通話の理由を尋ねる」をタップ。
これで設定が可能です。

iPhoneでスクリーニングの設定をする画像

 

・Androidの場合
電話アプリから電話番号をブロックし、着信を受信しないように設定することができます。

<手順>
電話アプリを開き、かかってきた番号をタップ。
→下部のメニューから「ブロック」をタップ。
これで設定が可能です。

Androidの着信拒否設定の画像
※お使いの電話アプリによって方法が異なる場合があります。

スマホアプリでの対策

専用のスマホアプリをインストールすることで、迷惑電話の対策ができます。
代表的なものは「Whoscall」というアプリで、iPhone、Androidどちらも利用できます。
これらのアプリは、迷惑電話の着信時にデータベースと照合し、AIが「迷惑電話の可能性が高い」と画面に表示してくれたり、ブロックすることもできます。
アプリによっては無料版や有料版の存在があり、使い勝手なども変わってくるので、自分にあったものをインストールするといいでしょう。

whoscallの使用画面の画像

 

キャリアのサービスでの対策

docomo、au、softbankなどの各キャリアが提供している「あんしんセキュリティ」系統のサービスも、迷惑電話の対策になります。
これらはキャリア独自のアプリを介することで、迷惑電話を察知し画面に表示したり、事前に自分に繋がらないようにしてくれます。
多くの場合は有料での加入になりますが、付随して別のサービスを受けられることもあるので、大手の安心感やサービスを享受したい場合はこちらを利用するとよいでしょう。

docomoあんしんセキュリティ使用中の着信画面の画像
これはdocomoのあんしんセキュリティに加入している状態での着信画面です。
電話帳に登録してないくても、発信先を特定し、安全性を表示してくれます。

 

まとめ


知らない番号からの電話は、焦って出る必要も、折り返す必要もありません。
まず第一に「検索して相手を突き止める」。これに尽きます。
もし電話に出てしまった場合でも、怪しいと感じたらすぐに電話を切りましょう。
本当に大事な用件であった場合、電話のみでの対応にはなりません。不安に思わなくて大丈夫です。

詐欺は自分はひっかからないと思い込んでいる人に対しても、その隙をついてきます。
他人事とは思わず、知らない番号からの着信への対応は常に意識し、安全なモバイルライフを守りましょう。