『未来を紡ぐアート』未生流いけばな展で任天堂Switchの廃材を生かした革新的作品「ここからSwitch」に注目
2024年3月23日と24日の週末、非常にユニークなアート展示会が開催されました。その名も「輝ら輝ら」。この展示会は、伝統的ないけばなの技術と現代技術の廃材を融合させた作品が特徴で、
特に注目されたのは任天堂Switchの基板を使用した作品です。
この作品「ここからSwitch」は、未生流いけばなの家元研修会メンバーによる初の試みとして展示されました。タイトルの「ここから」は新たな始まりを意味し、Switchの基板は作品の核となる要素であると同時に、新しい可能性への「スイッチ」を象徴しています。
廃材を用いることには深い意味があります。一見すると価値を失ったと思われがちなこれらの部品が、いけばなという形で新たな生命を吹き込まれることで、捨てられる運命にあった物資がいかに美しいか、そして有用かを私たちに問いかけています。Switchの基板が、見えないながらも製品にとって不可欠な「基礎」であるように、いけばなでも基礎を重んじつつ新しい感性を取り入れることが重要です。
このようにして、未生流いけばな展「輝ら輝ら」は、伝統と革新が調和した場となり、参加者に深い印象を残しました。未来への橋渡しとしてのアートの力が、ここに新たな形で示されたのです。