2025年に発売されたiPhone17シリーズは【eSIM】しか使えないってご存じですか?
今までは【SIMカード】か【eSIM】か私たちユーザーが選ぶことができました。
しかし、iPhone17シリーズは【eSIM】しか選択ができません。
eSIMはメリットもありますが、デメリットも多く存在します。
この記事では、eSIMのメリットデメリットについて解説をしていきます。
デメリットを事前に知り、万が一のトラブルに遭遇した時のために備えましょう。
目次
SIMとは何か
SIMとは「契約者情報」が登録されているチップのことを言います。

SIMは「SIMカード(Physical SIM:差し込み型SIM)」と「eSIM(embedded SIM:埋め込み型SIM)」の2種類があります。
形は違いますが、どちらも役割は同じです。

SIMの役割
SIMの役割は主に2つです。
①電話番号の登録
SIMカードには自分の電話番号が登録されています。
そのためSIMカードが入っているスマホで電話回線を利用して通話をすることができます。
②携帯会社の回線に接続する
ドコモ・au・ソフトバンクなど携帯会社が提供している通信回線に接続ができます。
接続することによって電話やモバイル通信(4G/5G)が利用できます。
SIMが入っていないスマホはWi-Fi環境がないと通信することができません。
SIMに保存されないもの
【電話帳】【写真】【動画】【アプリ】【LINEなどのSNS】【キャッシュレス情報】 など
スマホ購入後に自分で追加したデータ
ガラケー時代はSIMカードに電話帳を20件ほど保存することができていました。
そのため、今もSIMカードに電話帳を保存できると勘違いされている方も少なくありません。
スマホではSIMカードへ電話帳を保存することはできません。
eSIMとSIMカードの違い
eSIMとSIMカードの違いはスマホにSIMを登録する方法が違うだけです。
eSIMは埋め込み型SIMのため、カード抜き差しは不要でスマホ上で登録することによってSIMに登録している情報をスマホに反映させます。
SIMカードは差し込み型SIMのためカードを抜き差ししてSIM情報をスマホに反映させます。
形状が違ってもSIMの役割に違いはありません。
<eSIMとSIMカードの比較表>
| eSIM | SIMカード | |
| 形状 | スマホ内蔵(取り出し不可) | カード型(取り出し可能) |
| 開通 | プロファイルのダウンロード (QRコード読み取りかアプリから可能) |
SIMカードを差し込むだけ |
| 回線の切り替えしやすさ | 設定から即時切替 | 都度SIMカード差し替え |
| 複数スマホで1つのSIMをつかいまわししやすさ | 都度移行手続きか再発行が必要 | SIMカード差し替えのみ |
| 再発行手数料 | 無料~4,950円 (携帯会社によって異なる) |
無料~3,850円 (携帯会社によって異なる。通常有料でも故障の場合は無料対応が多い) |
eSIMかSIMカードか選択できるスマホ
2020年前後に発売されたスマホの多くはeSIMに対応しています。
そのため、利用者の希望に沿った形式のSIMを選択することができます。
※一部非対応スマホがあります。eSIM希望の場合は購入前に確認が必要です。
<eSIM対応可能スマホ一覧>
| 販売メーカー | ブランド名 | 機種名 |
| Apple | iPhone | XS/XSMax/XR/11/11Pro/11ProMax/SE(第2世代)/12mini/12/12Pro/12ProMax/13mini/13/13Pro/13ProMax/SE(第3世代)/14/14Plus/14Pro/14ProMax/15/15Plus/15Pro/15ProMax/16/16Plus/16Pro/16ProMax/16e/17/17Pro/17ProMax/Air/17e |
| Pixel | 4/4a/4XL/5/5a/6/6a/6Pro/7/7a/7Pro/Fold/8/8a/8Pro/9/9a/9Pro/9ProXL/9ProFold/10/10Pro/10ProXL/10ProFold | |
| Samsung | Galaxy | A23 5G/A25 5G/A54 5G/A55 5G Z Flip4/Z Flip5/Z Flip6/Z Fold4/Z Fold5/Z Fold6 S23/S23FE/S23Ultra/S24/S24Ultra/S25/S25Ultra/S26/S26Ultra |
| SHAPE | AQUOS | Zero6 wish/wish2(ドコモ版SH-51Cは除く)/wish3/wish4/wish5 sense4/sense4lite/sense6(ドコモ版SH-54Bは除く)/sense6s/sense7 sense8/sense9/sense10 R7/R8/R8Pro/R9/R9Pro/R10 |
| Sony | Xperia | 1 IV/1 V/1 VI/1 VII 5 IV/5 V/ 10 IV/10 V/10 VI/10 VII |
| OPPO | OPPO | Find X3 Pro/Find X8/Find X9 A55s 5G/A73/A79 5G Reno5A(ワイモバイル版一部除く)/Reno7A/Reno9A/Reno10Pro5G Reno11A/Reno13A/Reno14 5G |
| Xiaomi | Xiaomi | 12TPro/13/13Lite/13T/13TPro/13Pro/14/14T/14Pro/14TPro/15/15TPro 15Pro/15Ultra RedmiNote10T/RedmiNote11Pro5G/RedmiNote13Pro RedmiNote13Pro+/RedmiNote14Pro/RemiNote14Pro+ Redmi 12 5G/POCO X7 |
| 楽天 | Rakuten | Hand 5G |
| 京セラ | DIGNO SX3/TORQUE G06/DuraForce EX | |
| FCNT (富士通) |
arrows | We(ドコモ、au版除く)/We2/We2Plus N /Alpha |
2026年3月現在
eSIMのみ使用可能スマホ
日本モデルでeSIMしか選択できないスマホは【iPhone17】【iPhone17Pro】【iPhone17ProMax】【iPhoneAir】【iPhone17e】の5機種です。
上記5機種を購入するときは従来のSIMカードが利用できません。
そのため差し込み型のSIMカード希望の方には上記の機種はおすすめできません。
日本で発売されているandroidスマホにはeSIM専用スマホはありません。(2026年3月時点)
しかし、海外で発売されているスマホではeSIM専用スマホが増えてきています。
今後日本でもeSIM専用androidスマホが増えてくるかもしれません。
eSIMのメリットとは
ここからeSIMのメリット4つを解説していきます。
①SIMカードの抜き差しが不要
従来のSIMカードはスマホを交換するたびにSIMカードの入れ替えが必要でしたが、eSIMはスマホ内部に埋め込まれているため抜き差しが不要です。
そのため、スマホ本体から簡単にSIM情報の入れ替えを行うことができます。
②SIMカード故障による不具合リスクが無い
SIMカード故障による不具合が発生する可能性がありません。
SIMカードは消耗品なので故障して不具合が稀に発生します。
しかし、eSIMはスマホに埋め込まれているため、SIM単体が故障する可能性は極めて低くなります。
そのため、SIM不良による通話、通信トラブルが発生しづらくなります。

③紛失時に悪用されにくい
eSIMはスマホ内蔵型なので紛失時にSIMを抜き取られて悪用されることがありません。
抜き差し可能なSIMカードだと、スマホにロックをかけていてもSIMカードだけ抜かれて悪用されるケースが稀にあります。
スマホ本体にはロックをかけていても、SIMカードのロックをかけていない方がほとんどです。
その状態で、SIMカードを抜き取られてしまうと、別のスマホにSIMカードを入れて犯罪などに使用されてしまいます。
その点eSIMはスマホから簡単に抜き出すことができないため、悪用される可能性が極めて低くなります。

④防水性能が劣化しにくい
eSIMはカードの抜き差しが無いため、SIMトレイの防水性能が維持されると言われています。
SIMトレイについている防水パッキンは何度も開け閉めしていると劣化して防水性能が低下します。
劣化した状態で水がかかると、スマホ内部が水没してしまう恐れがあります。
eSIMだとトレイを開ける必要がなくなるため、防水性能が維持できます。
eSIMのデメリット
続いてeSIMのデメリット4つを解説していきます。
①利用中のスマホが操作できないとSIMの入れ替えが難しい
利用中のスマホが「電池切れ」「電源はいらない」「画面操作ができない」などトラブルで操作ができない場合、別のスマホにSIMを入れ替えることが難しくなります。
通常SIM入れ替えをスムーズに行うためには、利用中のスマホから操作が必要です。
しかし、故障などで操作ができないとSIM情報を移行することができません。
この場合は、利用中の携帯会社へeSIMの再発行依頼の連絡をする必要があります。
「スマホは精密機器」です。
そのため、落下などの衝撃・水濡れ・メンテナンス不備などが原因で故障します。
故障を防ぐために日頃からメンテナンスや故障リスク軽減させるアイテムの利用などをお勧めします。
<操作不能になる症状とリスク回避対策>
| 症状 | 対策 |
| 画面割れ 操作できない |
・ガラスコーティングで画面強度UP ・コーティング後ガラスフィルム利用で二重保護 ・スマホショルダーなどのアクセサリーで落下防止 |
| 電池切れ 電源が入らない リンゴループ |
・バッテリーを適切なタイミングで交換する ・衝撃を与えない ・本体容量の空きを十分にしておく(全体の10~20%程度空ける) |
| 水濡れ リンゴループ |
・水辺(風呂場、プール、海川など)に持ち込まない ・防水ケースまたはチャック付き袋で密閉する ・汚れても水洗いしない ・雨の中スマホを外に出さない(できればカバンの中へ) |
②プロファイル消失時に自力で復旧が難しい
スマホ初期化やeSIMを誤って削除してしまった際、自力で復旧が難しく通信(電話/SMS/モバイル通信)が利用不可になる可能性があります。
eSIMは原則1度しか利用できず、2度目以降は都度再発行が必要です。
利用中の携帯会社で再発行手続きを行えば新しいeSIMを発行してくれます。
(再発行をしても電話番号は以前利用していた番号を引き続き利用できます)
再発行にかかる費用は0円~4,950円と大きく差があります。
再発行が必要な時はご利用中の携帯会社へご相談ください。
利用中に初期化が必要になるケースの多くはパスコード(PINコード)忘れです。
普段生体認証などでスマホロック解除をしていると、自分が設定しているパスコードを忘れてしまう方が多くいます。パスコードを忘れてしまった場合、スマホを初期化しないと利用ができません。
初期化を行うとスマホに保存されている「電話帳」「写真」「動画」「アプリなどのデータ」「eSIM」がすべて消えてしまいます。
パスコードを忘れないために
・直感で思いついた番号ではなく、忘れない番号で設定する。
・生体認証ばかりでロック解除せず、たまにパスコード入力を行う。
など、自分に合った対策を行いましょう。
※プロファイルとは…
・携帯電話会社の回線を利用
・メールアカウントの利用
・Wi-Fi接続
・VPN(仮想プライベートネットワーク):インターネット通信時にセキュリティとプライバシー保護などを利用するための設定に必要なデータ
などの総称です。
③eSIM非対応携帯会社がある
多くの携帯会社はeSIMに対応していますが、まだeSIMに対応していない携帯会社があります。
また、対応している携帯会社(主に格安SIM)でも回線によって利用できないケースがあります。
例)
| ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 | |
| mineo | 〇:対応 | 〇:対応 | ×:非対応 |
| NUROモバイル | 〇:対応 | ×:非対応 | ×:非対応 |
2026年3月現在
eSIM非対応の携帯会社、もしくは回線を利用している方が、eSIM専用スマホを購入した場合、回線が利用できなくなるため注意が必要です。
また、eSIM専用スマホ利用中で格安SIMに乗り換えを検討している方は、事前にeSIM対応のスマホであるかの確認をしましょう。
④オンライン手続きが苦手な人にはハードルが高い
オンライン手続きなどが苦手な方には、eSIMは少しハードルが高いかもしれません。
ハードルが高い理由としては、SIM情報を本体に登録するときはスマホの操作が多く必要だからです。
説明書が同封されていても苦手な方は苦戦してしまいます。
(筆者の両親もオンライン手続きが苦手なので、eSIMは諦めてもらいました…)
まとめ
この記事では
・SIMについて
・eSIMとSIMカードの違い
・eSIMのメリット、デメリット
について解説しました。
iPhone17シリーズがeSIM専用になったことで、今後発売されるiPhoneにはSIMカードが利用できなくなる可能性が高いです。
また、他メーカーからもeSIM専用スマホがどんどん増えてくると思います。
eSIMしか選択できなくなる時代のために、今からeSIMについて知り、備えていきましょう。
