eSIM移行がよりシンプルに
スマホを使う上で欠かせない通信契約。従来は物理SIMカードを差し替えるのが一般的でしたが、今では「eSIM」というデジタル方式が広まり、より便利になっています。
特にiPhoneでは、このeSIMを利用する人が増えており、端末を買い替えた際の移行も驚くほどスムーズになりました。以前はキャリアショップで手続きを行ったり、再発行のために手数料が必要だったりと、やや面倒さを感じた方も多かったと思います。
ところが現在は、自宅での簡単な操作だけで新しいiPhoneへeSIMを引き継ぐことができるようになり、より身近なものとなっています。
iPhoneでのeSIM移行手順
クイックスタートでの移行
①新しいiPhoneの電源を入れる
②古いiPhoneを近くに置くと「新しいiPhoneを設定しますか?」という通知が表示される
③古いiPhoneで「続ける」をタップ
④新しいiPhoneの画面に表示されたアニメーションを古いiPhoneのカメラで読み取る
⑤Apple IDやWi-Fi設定のコピーが始まり、その後「携帯電話番号を転送」という画面が表示される
⑥eSIMを移行する番号を選択して「続ける」をタップ
数分で新しいiPhoneにeSIMが追加され、通話やデータ通信が利用可能になる
設定アプリから手動で移行する場合
①新しいiPhoneで「設定」アプリを開く
②「モバイル通信」→「eSIMを追加」を選択
③「近くのiPhoneから移行」をタップ
④古いiPhoneにも確認画面が表示されるので承認する
⑤数分でeSIMが新しい端末に転送され、利用可能になる
このように、クイックスタートを使えば初期設定の流れで自動的にeSIMが移行され、手動の場合でも設定アプリから簡単に移せます。どちらの方法でもショップに行く必要はなく、再発行手数料も不要です。
さらに、複数のeSIMを一台で管理できるため、個人用と仕事用、または海外旅行用など、状況に応じて使い分けられるのも大きな魅力です。
eSIMのメリットと旅行での活用
eSIMを使う大きな利点は、簡単・スピーディーに移行できること。SIMカードを差し替える必要がないため、カードの破損や紛失の心配もありません。
また、海外旅行でも活用できるのが魅力です。現地に到着後すぐにオンラインで現地用のeSIMを契約すれば、空港で並んでSIMカードを購入したり、わざわざ差し替えたりする手間が省けます。
しかも、日本の番号を残したまま追加で利用できるため、連絡用とデータ通信を分けて使えるのも便利です。ただし、キャリアや端末によって対応状況が異なる点や、故障や水没などで再設定が必要になるケースもあるので注意が必要です。
まとめ
iPhoneのeSIM移行は、これまでよりも格段にシンプルになり、手数料も不要で利用できるようになりました。クイックスタートや設定アプリを使えば、自宅にいながら短時間で移行が完了します。さらに海外旅行でも現地の通信をすぐに利用できるため、安心してスマホを使えるのも魅力です。
ただし、移行中にエラーが出たり、設定が途中で止まってしまうこともあります。そうしたトラブルが起きた際は、自分だけで無理に進めず、スマホ修理やサポートを専門にしているスタッフに相談するのがおすすめです。専門的な知識と経験を持つプロに任せることで、大切な端末を安心して使い続けることができます。