iPhoneの画面が割れてしまった!自分で修理できる?

iPhoneの画面が割れてしまい「修理したいけど高額な修理費用は払うほどではない…」「自分で修理できないかな…」と考えている方もいるのではないでしょうか。iPhoneの画面割れは自分で直すことができるものの、注意点やリスクがあります。 そこで本記事では、iPhoneの画面割れを自分で修理する方法と注意点、自分で修理するときのリスクについて解説します。


この記事は約7分で読み終わります。

iPhoneの画面割れを自分で修理する方法

iPhoneの構造は複雑なため、不適切な道具を使うとネジを開けられなかったり、iPhone本体を傷つけてしまったりと損傷を大きくしかねません。

自分でiPhoneを修理する場合には、どのような道具が必要なのか、修理の手順はどのようなものか確認しましょう。

画面割れ修理で必要なもの

iPhoneの画面割れを修理する際に必要な道具は、以下の通りです。

交換用画面

交換用のディスプレイは、インターネット上で購入できます。最新機種のフロントパネルは値段が高い傾向にありますが、古い機種のフロントパネルは比較的安く購入できます。

ドライバー

プラス型とY型のドライバーを用意しておきましょう。また、iPhoneには星の形をした特殊なネジが一部に使われているため、星形の特殊ネジ用のドライバーも必要です。サイズはスマートフォン用の1mm未満のものがおすすめです。

ヘラ

ヘラは部品を外すときに使います。ほかの部品を傷つけてしまわないように、先端が薄くてなめらかなものがおすすめです。

吸盤

iPhoneのフロントパネルを外す際に使用します。引っ張りやすくするために、フック付きのものを用意しましょう。

ルーペ(拡大鏡)

手作業を行いやすくするために使います。ヘッドルーペ(頭に装着するタイプ)であれば、両手を使った作業ができます。

ドライヤー

画面のシーリング部分やホームボタンを外すために使います。

画面割れ修理の手順

次に画面割れの修理手順について説明します。手順は以下の通りです。

1.電源をオフにする

電源が入ったまま分解すると危険なので、必ず作業開始前にiPhoneの電源をオフにしてください。

2.カバーやSIMカードを外す

iPhoneにカバーを装着している場合は外しましょう。また、iPhone内のSIMカードも抜いておきます。

SIMカードは、iPhoneの右側面にある小さな穴に、付属のSIMピンを差し込んで取り出せます。SIMピンがない場合は、クリップで代用できます。

3.ネジを外す

ドライバーを使い、まずケーブル差し込み口の両脇にあるネジを2本外します。外したネジは紛失しないように注意しましょう。

4.ディスプレイを外す

吸盤をディスプレイ表面に貼り付けて引っ張ります。このとき無理に引っ張って外してしまうと、内部のケーブルが断線しまうおそれがあります。吸盤でゆっくりと持ち上げたら隙間にヘラを差し込んで、隙間を徐々に広げるようにディスプレイを外しましょう。

5.ケーブルを外す

ディスプレイを外すと、本体とディスプレイを繋ぐケーブル部分の銀色のプレートが確認できます。このプレートは5つのネジで固定されているので、ドライバーを使ってネジを取り、ケーブルを外しましょう。

6.ディスプレイ上部にある部品を外す

ディスプレイの上部に設置されている近接センサーとフロントカメラ、イヤースピーカーを外していきます。これらのパーツには金属プレートに覆われているので、まずはプレートにある3つのネジを外します。

プレートを外したら、手で簡単に外せるイヤースピーカーを外します。次にヘラを使って近接センサーとフロントカメラを優しく持ち上げるように外します。

7.ホームボタンを外す

画面下部に設置されているホームボタンにもプレートが付いているので、2つネジを外します。プレートを外したら、ホームボタンとディスプレイを繋いでいるケーブルをヘラを使って外していきます。のりで接着されているため、外しにくい場合はドライヤーで温めると剥がしやすくなります。

8.バックプレートを外す

バックプレートの一部もホームボタン同様に、のりのようなもので接着された部分があるので、ホームボタンの外し方のように、ドライヤーとヘラを使って慎重に外しましょう

9.ディスプレイを取り付ける

用意しておいた新しいディスプレイに、ここまでに外した部品を外したときと逆の順番で取り付けていきます。

iPhoneの画面割れを自分で修理する際の注意点

iPhoneの画面割れを自分で修理する際、データの損傷や細かなパーツの紛失など、いくつか注意点があります。ここでは、それらの注意すべきポイントをまとめていますので、確認していきましょう。

必ずバックアップをしておく

画面を交換するだけであれば、基板や記憶媒体に触れないため、基本的にデータは消えることはありません。しかし、何らかの問題が発生してデータが消えてしまう危険性も考えられます。

作業前には必ずバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。iPhoneのバックアップはパソコンに接続してiTunesで保存するか、ネットワークを経由してiCloudで保存するパターンの2つがあります。

慎重に作業を進める

iPhoneの画面修理では、小さい部品をたくさん外す作業が発生します。それらの小さな部品を紛失しないように慎重に作業を進める必要があります。

紛失防止のために、取り外した部品は細かく区切られたボックスに収納しておいたり、番号を書いた紙の上に置いて整理したりしておきましょう。

また、iPhoneの修理には本来相当な技術が必要なため、動作確認を細かく行いながら作業を進める必要があります。iPhoneは精密機械のため、少しでも修理工程で不具合があると、動作に不具合が発生したり、うまく作動しなかったりすることがあります。そのため、なるべく作業の途中で動作確認を細かく行いながら作業を進めましょう。

iPhoneの画面割れを自分で修理するのはリスクが付きもの

iPhoneの画面割れを自分で修理する際、専門の修理業者へ修理を依頼するときにはないリスクが存在することは覚えておきましょう。ここでは、自己修理のリスクをご紹介します。

iPhoneの自己修理は違法になるおそれがある

iPhoneをはじめスマートフォンや通信機器には、技術基準を満たしていることを証明する「技適マーク(特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク)」が付いています。

もし、総務省の登録を受けている「登録修理業者」以外がiPhoneの分解を行った場合、技適マークが無効になってしまう危険性があります。技適マークが無効になった機器をしようすると、電波法に違反するおそれもあります。

当然、自分で改造したという扱いのiPhoneになってしまうと本来受けることのできる保証も適用されなくなります。

修理そのものが違法になるわけではありませんが、自己修理により上記のリスクが発生する危険性があることは認識しておきましょう。

自分で修理するとさらに悪化するおそれがある

自分で画面割れの修理をすることにより、状態がより悪化するリスクがあることも頭に入れておきましょう。純正でないパーツを使うことで、操作性が悪くなったり、画面の表示に不具合を起きてしまったりすることもあります。

また、分解したのは良いものの、元に戻せなくなってしまうおそれもあります。まったくの素人の方が行う作業としては、あまりにも難易度が高いといえるでしょう。

iPhoneの画面割れ修理を自分ではできない、また、安心安全に修理したい方は、全国の大型モールに110店舗以上展開している総務省登録修理業者のスマートクールへお気軽にご相談ください。スマートクールでは、データをそのままの状態で修理可能ですのでバックアップを取る手間がかかりません。

また、画面を修理するだけでなく、ガラスコーティングによる画面の保護も同時にできますので、修理後に画面が傷つくことを予防できます。

プライバシーマークも取得していますので、大切なデータが入っているiPhoneでも安心してご依頼いただけます。

まとめ

iPhoneの画面が割れてしまったときに、自分で修理する方法と注意点、リスクについて解説しました。iPhoneの画面割れを自分で修理するには、相応の技術が必要になるため、本記事の修理手順を確認したうえで難しそうと感じた場合には、無理に触らないようにしましょう。

また、修理がうまくできた場合も自己修理は違法になるおそれがあります。もし自分での修理が難しいと感じたら、症状が悪化する前のなるべく早めに専門の修理業者へ相談しましょう。