水没したiPhone14はできるだけ早く修理を依頼しよう
iPhone14を水没させてしまった場合には、自分で直そうとするのはおすすめできません。専門の業者に依頼して修理するのが無難です。iPhoneの修理を受け付けているところは、Appleの正規店や正規修理店と街の修理店があります。
では、それぞれの修理依頼先の特徴について見ていきましょう。
Appleの正規店や正規修理店で修理を行う
Appleの正規店というのは、Apple Storeのことです。Appleの直営店であるため安心して修理依頼できます。ただし、Apple Storeの店舗は少なく、首都圏などの都市部を中心に国内に10店舗ほどしかありません。
正規代理店とは、Appleの直営ではありませんが、正規の部品がAppleから提供されている修理店のことです。正規サービスプロバイダーと呼ばれることもあります。
正規修理店で行っている修理は、Apple Storeと同じ方法です。クオリティに関しても、Apple Storeと同程度です。AppleCareのサービスも利用できて、修理履歴に関しても、Apple Storeに依頼した場合と同等の扱いになります。
ただし、水没の修理に関してはAppleCareの対象外です。有料のAppleCare+に加入している場合には、水没も保証対象になります。
街の修理店で修理を行う
街の修理店は、Apple Storeや正規修理店以外でiPhoneの修理を受け付けている店舗のことです。独自の修理技術を持ち合わせており、修理用のパーツなどは独自ルートで入手しています。
大半の街の修理店では、修理費用がApple Storeや正規修理店よりもリーズナブルです。iPhone本体に保存されているデータに関しても、可能な限り消さずに残す方法で対応してくれます。
データを残してもらいたい場合や、Apple Care+に加入していない場合などには、街の修理店への依頼がおすすめです。また、街の修理店のなかには小規模な店舗もあれば、全国展開している業者もあります。
スマートクールも街の修理店のひとつで、全国の大型モールに約120店舗展開しています。総務省登録修理業者でもあり、安心して依頼できる業者です。
iPhone14を水没させてしまったときの手順5つ
iPhone14を水没させてしまった場合にやるべきことについて、順番に説明していきます。
1.iPhone14の電源を切る
iPhone14を水没させてしまうと、内部に水が入り込む可能性があります。ショートさせないために電源を切っておきましょう。
水没させてしまった時点で、故障してしまっている箇所もあるかもしれません。しかし、すぐに電源を切っておけば、被害を最小限に抑えられます。
2.iPhoneケースを外し、水分を拭き取る
iPhone14にケースを付けて使用している場合には、ケースを取り外しましょう。ケースを付けたままの状態だと、本体とケースとの間に水滴が残りがちなためです。アクセサリー類を付けている場合にも、取り外しておいたほうが無難でしょう。
ケースやアクセサリー類を取り外した後は、iPhone14の表面に付着している水分を拭き取ります。拭き取りに使用するのは、糸くずの出ない柔らかい布が望ましいです。例えば、レンズクロスなどがちょうど良いでしょう。
3.放置し、乾燥させる
表面に付着した水分を拭き取った後は、iPhone14を風通しの良い場所に置いて自然乾燥させましょう。
早く乾燥させたいために、ドライヤーの熱風を当てようと考える方もいるかもしれません。しかし、ドライヤーのような高温の熱源で乾燥させるのは避けましょう。内部の部品が熱を持って、状態を悪化させてしまう可能性があります。
また、水没させると充電口の部分も濡れてしまっていれば、綿棒やペーパータオルなどを入れて拭き取りたくなるでしょう。
しかし、異物を挿入すると充電口のコネクタ部分を傷つけてしまう可能性もあります。ちぎれて内部に入り込んだまま取り出せなくなることもあるでしょう。そのため、無理に充電口の内部を拭き取ろうとするのは避けたほうが無難です。
4.SIMを抜いて乾かす
iPhone14が乾いたことを確認したら、SIMトレイを開けてSIMカードを取り出しましょう。SIMカードが濡れた状態のままになっていると、錆びて情報を読み込めなくなってしまうおそれがあるためです。
SIMカードにはさまざまな情報が詰まっており、その情報を読み込めないと使えなくなる場合もあります。
取り出したSIMカードに水滴が付着していた場合には、ティッシュなどで拭いてから、風通しの良い場所に置いて乾かしましょう。
5.早めに修理に出す
iPhone14が完全に乾いたら、電源を入れずに早めに修理に出すのがおすすめです。
乾かした後につい電源を入れてみたくなる方もいるかもしれません。正常に起動して、動作なども特に問題ないように見える場合もあります。
しかし、乾かした後でも水没したiPhone14をそのまま使用を続けるのはおすすめできません。内部で大きなダメージが出ている可能性もあります。突然使えなくなることもあるため、水没したiPhone14の電源を入れるのは避けましょう。
特にSIMスロットの内側にあるインジケーターが赤くなっているのであれば、水没で故障している可能性が高いです。一見正常に見えても、点検を受けるのが無難でしょう。
iPhone14の防水性能に関するQ&A
iPhone14の防水性能に関するQ&Aについて見ていきましょう。
iPhone14に防水性能はある?
iPhone14シリーズの防水性能は高く、IEC規格60529にもとづくIP68等級に適合しています。
具体的には、最大水深6mで最大30分間耐えられるくらいの防水性能です。また、iPhone12シリーズやiPhone13シリーズもまったく同じ防水性能を備えています。
また、水だけでなくソーダ・ビール・コーヒー・紅茶・ジュースなどの飲み物に対しても防水性能を発揮します。
iPhone14をお風呂やプールで使っても大丈夫?
iPhone14の防水性能を見ると、お風呂やプールで使用しても問題ないように思えるかもしれません。しかし、基本的にお風呂やプールなどでの使用は推奨されません。Appleサポートでは、次のような行為に関して控えるように注意喚起しています。
・iPhoneを着用したまま泳ぐまたは入浴する
・iPhoneに強い水圧や流速の大きい水をかける
・iPhoneをサウナやスチームルームで使用する
・iPhoneを意図的に水没させる
・iPhoneを極度に湿度の高い条件下で動作させる
・iPhoneを落とすなどして衝撃を与える
・iPhoneを分解する
防水・防塵性能は経年劣化により低下する可能性があります。また、防水性能の試験が行われる環境は、一般的には常温の真水です。お風呂のような温水や極端に湿度の高い環境下での試験は行われていない可能性があります。
そのため、お風呂やプールでの使用には適応しないと考えるのが自然でしょう。防水性能が高いとはいえ、「うっかり濡らしてしまっても壊れにくい」くらいの認識で使用するのがおすすめです。
まとめ
iPhone14をお風呂やプールに水没させてしまったら、すぐに電源を切って表面から水分を拭き取り乾かしましょう。乾いた後にはSIMカードを抜いて、できるだけ早めに修理に出すのが無難です。
電源を入れて正常に動く場合でも、後から不具合が出る可能性があるため、点検してもらいましょう。
また、iPhone14は高い防水性能を備えていますが、お風呂やプールでの使用に適応するものではありません。水没のリスクを伴う使い方はできるだけ避けるようにしましょう。