iPhoneがiTunesに同期できない原因と対処法

iPhoneでのバックアップデータを保存したり、音楽や動画のファイルを管理したりするには、「iTunes」との同期が必要です。何らかの原因で同期ができない場合、それぞれの原因に合った対処法で解決する必要があります。今回は、iPhoneとiTunesが同期できないいくつかの原因とその対処法を紹介します。


この記事は約6分で読み終わります。

iPhoneがiTunesに同期できないのはなぜ?

iPhoneとiTunesが同期しない原因は、以下が挙げられます。

・iCloudミュージックライブラリの設定が間違っている
・通信環境や接続で不具合が起きている
・iOSやiTunesのバージョンが古い
・iPhone本体のストレージが不足している
・iPhone本体になんらかの不具合が起きている

【原因別】iPhoneがiTunesと同期できないときの対処法

通常の手順を踏んでもiPhoneがiTunesと同期できないときは、それぞれの原因に応じた対処が必要です。原因がわからないときは、次の対処法をひとつずつ試してみましょう。

iCloudミュージックライブラリの設定が間違っている

音楽を聴きたいのに同期できない場合は、iPhoneの「iCloudミュージックライブラリ」の設定が原因の可能性があります。音楽を聴く設定を「ON」にしていると、iTunesと同期ができません。

次の手順で設定を「ON→OFF」に切り替えて対処しましょう。また、同期したい曲にチェックが入っているかも確認してください。

【iCloudミュージックライブラリの設定変更手順】
1.iPhoneのホーム画面から「設定」を開く
2.「ミュージック」を選択する
3.iCloudミュージックライブラリの設定を確認し、ONからOFFに切り替える

通信環境や接続で不具合が起きている

ケーブル接続の不具合や通信環境が原因で、iPhoneがiTunesに同期できないときもあります。USBケーブルを別のデバイスにつなぐか、ケーブルを交換して、故障の有無を確認しましょう。特に、純正品ではないケーブルは不具合が出やすい傾向があります。

次の手順でUSBケーブルからWi-Fiに設定を変えて、ワイヤレス同期を試すのもおすすめです。設定を変えておけば、ケーブルを使わなくても自動でiTunesに同期できます。

【Wi-Fi設定に変更する手順】
1.iPhoneをUSB ケーブルでPCに接続する
2.iTunesの画面でデバイスを選択する
3.iTunesの画面で「概要」を選択する
4.「Wi-Fi 経由でこの [デバイス] と同期」にチェックを入れる
5.「適用」を選択する

iOSやiTunesのバージョンが古い

iOSやiTunesを最新のバージョンにアップデートしていないと、同期できないときがあります。双方のバージョンが影響をしあうケースもあるので、次の手順でそれぞれのバージョンを確認して、古い場合はアップデートしてください。

【iOSのアップデート手順】
1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「一般」のメニューを開く
3.「ソフトウェアアップデート」を開く
4.「今すぐインストール」の表示がある場合はクリックして更新する

アップデートの画面で「iOS(バージョン数字) お使いのソフトウェアは最新です。」と表示される場合は、更新済みです。

【iTunesのアップデート手順】
1.iTunesを立ち上げる
2.画面上部にあるメニューバーのヘルプをクリックする
3.「更新プログラムを確認」を選択する
4.「新しいバージョンのiTunes(バージョン数字)を利用できます。」と表示された場合は、「iTunesをダウンロード」を選択する

更新プログラムの確認画面で「このバージョンのiTunes(バージョン数字)は最新バージョンです。」と表示される場合は、更新済みです。

同期できないなどのトラブルを未然に防ぐためにも、iOSやiTunesはこまめにアップデートしておくことが大切です。iOS、iTunesとも最新バージョンのほうがバグ修正は細かく行われており、不具合が出にくい傾向があります。

iPhone本体のストレージが不足している

iPhone本体の容量が不足していると、処理が滞りやすくなります。特に、音楽、写真、動画データの蓄積に注意しましょう。次の手順でiPhone本体のストレージを確認して、不要なファイルを削除してから同期をし直すと改善できる可能性があります。

【ストレージの確認手順】
1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「一般」のメニューを開く
3.「iPhone ストレージ」を開き、使用済みの容量を確認する

ストレージ不足はさまざまなトラブルを引き起こす要因になりやすいため、定期的に本体のデータを整理する必要があります。ストレージ不足に繋がりやすい音楽や写真、動画データは、クラウドに移して保管しても良いでしょう。

iPhone本体になんらかの不具合が起きている

いろいろ試しても同期できない場合は、一度iPhoneの電源を切り、再起動すると不具合が解消される可能性があります。機種ごとの取扱説明書も参考に、次の手順で操作してください。

【iPhone X、11、12、13以降の再起動手順】
1.本体右横にある音量調節ボタンのどちらか片方と左横にあるサイドボタンを同時に長押ししして、電源オフのバーが表示されたらボタンを離す
2.電源オフのバーが表示されたらドラッグし、本体の電源が切れるまで30秒ほど待つ電源が切れたらサイドボタンを長押しして再起動する

【iPhone 6、7、8、SE (第2、第3世代)の再起動手順】
1.本体横にあるサイドボタンを電源オフのバーが表示されるまで長押しする
2.電源オフのバーが表示されたらドラッグし、本体の電源が切れるまで30秒ほど待つ
3.電源が切れたらサイドボタンを長押しして再起動する

【iPhone SE (第3世代)、5以前の再起動手順】
1.本体上部にあるトップボタンを長押しする
2.電源オフのバーが表示されたらドラッグする
3.30秒ほど待ち、電源が切れたらトップボタンを長押しして再起動する

iPhoneがiTunesにどうしても同期できないときは相談しよう

やり方を変えていろいろ試しても同期できない場合は、無理をせず、Appleサポートに相談しましょう。Appleでは土日祝日を問わず、9:00~21:00まで電話で相談に対応しています。

ただし、時間帯や曜日によってAppleサポートの相談窓口は非常に混雑します。Apple公式サイトのサポートページから時間指定をして相談の予約をすることで、スムーズに対応してもらえます。

忙しくてAppleサポートに電話しにくい場合は、街の修理店が頼りになります。身近な場所にある修理店なら行き来しやすいため、スピーディーに悩みの解消を目指せるでしょう。

スマートクールは全国の大型モールに店舗があり、気軽に相談できて便利です。予約をしていなくても、仕事のお昼休みに、買い物のついでに直接店舗にiPhoneを持ち込みできます。

総務省登録修理業者として実績も高く、プライバシーマークも取得しているので、どうぞお気軽にスマートクールにご相談ください。

まとめ

iPhoneとiTunesが同期できない原因はひとつではなく、設定の間違いやUSBケーブルの不具合、容量など、さまざまなものがあげられます。同期できなくて困ったときはあわてずに、対処法を順番に試すことが大切です。どうしても同期できない場合はAppleサポートの窓口のほか、身近な街の修理店にも相談して、早めの改善を目指しましょう。