iPhoneの画面にモザイクが発生する原因とは
モザイクが発生する原因ははっきりとは分かっていませんが、まず考えられるのは、故障ではなくiPhoneの不具合です。iOS15.4ver以降へアップデートすると、モザイク状態となることがあります。
iOSのアップデートが原因の場合、画面全体ではなく、左上部分のみモザイクのようにぼやけることが特徴です。Apple製品ユーザ同士が情報交換できる公式コミュニティ、Apple Support Communityの中でも、画面左上のみぼやけてしまう症状について複数の書き込みが見られます。
さまざまなiPhoneの不具合の中でも、モザイクになる例の割合は少ないといえますが、誰にでも起こり得る不具合のひとつです。
iPhoneの画面のモザイクを改善する方法
iPhoneの画面がモザイクのような状態になったときは、いくつかの対処法を試すと改善されることがあります。前述のとおりiOSのアップデートにともなう一時的な不具合であるケースが多いため、まずは自力で問題を解決できないか試してみましょう。
モザイク状態を解消する主な方法は、次のふたつです。
再起動をする
一時的な不具合の多くは、デバイスを再起動させると改善されます。一度iPhoneの電源を切って、再起動させましょう。
注意点は、iPhoneのモデルによって再起動の手順が若干異なることです。ここでは「X以降」「iPhone8以前、SE(第2、第3世代)」「iPhone5以前、SE(第1世代)」の3グループに分けて解説します。
iPhone X以降
iPhone X以降や11、12、13のモデルを再起動するときの手順は共通しています。大まかな手順は、下記の4ステップです。
1.音量調節ボタンとサイドボタンを長押して、離す
2.表示された電源オフスライダをドラッグする
3.iPhoneの電源が切れるまで30秒ほど待つ
4.サイドボタンを長押しして電源を入れる
音量調節ボタンは、上下どちらでも構いません。音量調節ボタンと右側のサイドボタンを同時に長押しして、電源オフスライダが表示されたら指を離します。
通常は、電源オフスライダをオフのほうへドラッグすれば、30秒程度で電源が切れます。30秒待っても正常に電源が切れないときは、強制的に再起動させる方法に切り替えましょう。
強制的に再起動するときは、音量調節ボタンの上下をそれぞれ順に「押して、すぐに指を離す」動作をします。サイドボタンを長押ししたまま数秒待ち、Appleのロゴが表示されたら指を離せば、強制再起動の完了です。
iPhone8以前、SE(第2、第3世代)
iPhone6など、8以前のモデルや第2・第3世代のSEを再起動させるときの手順は、下記のとおりです。
1.サイドボタンのみ長押しする
2.表示された電源オフスライダをドラッグする
3.iPhoneの電源が切れるまで30秒ほど待つ
4.サイドボタンを長押しして電源を入れる
Xなどと異なる点は、押すボタンの数が減ることです。iPhone8以前のモデルや第2・第3世代のSEは、音量調節ボタンを押す必要はありません。
上記の手順でiPhoneの電源が切れないときは、強制再起動を行いましょう。基本的な動作はX以降モデルと同じく、音量調節ボタンとサイドボタンを順に押します。
モデルによって押すボタンが若干異なっており、たとえばiPhone7は音量調節ボタンの下と、サイドボタン(スリープボタン)を同時押しする方法です。
iPhone6Sは、サイドボタン(スリープボタン)とホームボタンを同時押しします。iPhone8や第2・第3世代のSEは、X以降と同じ手順・ボタンで強制再起動できます。
iPhone5以前、SE(第1世代)
iPhone5以前や第1世代のSEを再起動するときは、下記の手順で行います。
1.トップボタン(デバイス上部のボタン)を長押しする
2.電源オフスライダが表示されたらドラッグする
3.iPhoneの電源が切れるまで30秒ほど待つ
4.トップボタンを長押しして電源を入れる
ほかのモデルと異なり、iPhone5以前や第1世代のSEはデバイス上部に配置されたトップボタンを使用します。サイドボタンやホームボタンは、押す必要がありません。
電源オフスライダが表示された後の動作は、ほかのモデルと同じ手順です。
iOSのアップデートを行う
iOSが原因といえる不具合は、最新バージョンに再度アップデートすることで改善されることがあります。モザイクのような状態になるのは、iOS15です。現在はiOS16が最新バージョンとしてリリースされており、いつでもアップデートできる状態です。
アップデートするときは、自動や手動で行うほか、PCやワイヤレス機能を使用する方法もあります。それぞれの手順を解説します。
自動的にアップデート
自動的にアップデートするためには、あらかじめiPhone本体の設定を変えておきます。自動でアップデートされるように設定するときの手順は、下記のとおりです。
1.設定画面から「一般」「ソフトウェアアップデート」へ進む
2.「自動アップデート」を選択する
3.「自動インストール」「自動ダウンロード」の「iOSアップデート」をオンにする
4.Wi-Fiに接続する
5.充電コードにつなげる
アップデートが利用可能になったタイミングで自動的に作業が進められます。アップデート可能となったときにはインストールに関する通知が来るので、充電するときはこまめに確認しましょう。
手動でアップデート
任意のタイミングでiOSをアップデートしたい方は、手動での作業がおすすめです。手動でアップデートするときは、下記の手順で行います。
1. 設定画面から「一般」「ソフトウェアアップデート」へ進む
2.「自動アップデート」をオフにしておく
3.「ダウンロードしてインストールする」をタップする
アップデートによって、ほかの設定やアカウント情報に影響が出ることはありません。しかし、万が一のためにデバイス内のデータはバックアップをとってから作業しましょう。
ソフトウェアアップデートの画面では、現在インストールしているiOSのバージョンや、アップデートできるデータがあるか分かります。iOSが複数表示されている場合は、最新バージョンを選択します。
PCでアップデート
PCを使用してアップデートする場合、デバイスはMacでもWindowsでも問題ありません。Macの場合、Finderのサイドバーを開けばiPhoneの項目が表示されています。iPhoneを選んだ後は、本体を直接操作するときと同じ手順で手動アップデートします。
WindowsやOSの古いMac(macOS 10.14以前)を使用する場合は、iTunesのアプリが必要です。あらかじめPCにアプリをダウンロードしてから、下記の手順でiPhoneのiOSをアップデートします。
1.PC上でiTunesアプリを開く
2.左上付近のiPhoneマークをクリックして「概要」を開く
3.「アップデートを確認」をクリックする
4.「アップデート」をクリックしてインストールする
利用可能なアップデート情報がある場合は、「アップデートを確認」ボタンをクリックすれば表示されます。スムーズに作業できないときは、iTunesのバージョンも確認しましょう。iOSをアップデートするときは、iTunesも最新バージョンに更新されている必要があります。
ワイヤレスでアップデート
ワイヤレスでアップデートする場合の手順は、手動で行う方法と同じです。下記の手順でアップデートを行います。
1. iPhoneを電源につなぎ、Wi-Fiに接続する
2. 設定画面から「一般」「ソフトウェアアップデート」へ進む
3.「今すぐインストール」をタップする
ソフトウェアアップデートの画面で「ダウンロードしてインストールする」と表示される場合は、パスコードの入力も求められます。
ワイヤレスでアップデートするときも、事前にクラウドなどにデバイスのバックアップを残しておくと安心です。
それでもiPhoneの画面のモザイクが改善されないなら
再起動やiOSのアップデートを試してもiPhoneの画面にモザイクが表示されるときは、別の原因がないか探りましょう。
前述した方法で改善されない場合に確かめるべきポイントは、次の3つです。
ぼかしの設定がされていないか
iOSをアップデートしても画面がぼやけている場合は、そもそもデバイスの設定に原因がある可能性が考えられます。たとえば、ぼかし設定がオンになっているケースです。
下記の手順でぼかし設定をオフにして、画面が改善されないか確認しましょう。
1.ロック画面を長押しして「カスタマイズ」を開く
2.「ホーム画面」を選択する
3.カスタマイズ画面の「ぼかし」フィルタをオフにする
4.「完了」をタップする
ロック画面のほか、iOSのアップデートを行う「設定」画面の「壁紙」からでも、同じ操作ができます。
壁紙がぼやけるなら低画質が問題かも
壁紙の写真やイラストのみモザイクのような状態となっている場合、画像そのものの画質が原因かもしれません。元の画像が低画質であれば、iPhoneのスペックに釣り合わず、ぼかし入りのように不明瞭となります。
画質に問題がなくても、サイズが小さすぎる場合は無理な拡大でぼやけることがあります。壁紙に設定するとき、勝手に拡大されていることもあるので、一度画像そのもののサイズを確認してみましょう。
壁紙の画像に原因があるときは、ほかの壁紙に変えたり、大きめのサイズのものを縮小して使ったりすると解消できます。
iPhoneの故障・メモリ不足の可能性も
iPhone本体の設定やiOS、使用している壁紙の画質に問題がなければ、故障やメモリ不足の可能性もあげられます。
iPhoneの故障は、たとえばディスプレイのみ壊れていることがあります。原因は、落下、水没、経年劣化が主です。故障の可能性が考えられるときは、プロにiPhoneの状態の確認や修理を依頼することも検討してはいかがでしょうか。
インストールしているアプリが多い方は、メモリ不足になっていないかも確認しましょう、メモリ不足の場合、画質が下がることがあります。不要な画像や音楽をクラウドに移したり、削除したりすると解消されます。
まとめ
iPhoneの画面全体もしくは一部に、モザイクがかかったかのような状態になったときは、まず原因を探りましょう。通常とは異なる表示になったからといって、必ずしも故障とはいいきれません。
メモリ不足や設定変更など、画面表示に影響がでる原因はさまざまです。一通りチェックしても原因が見つからないときは、修理店への相談も検討してはいかがでしょうか。
街の修理店の中でどこを利用するべきか迷っている方は、ぜひスマートクールをご利用ください。全国の大型モールに出店しており、事前予約も必要ないため、空いた時間を有効に活用して修理ができます。
iPhoneの画面がモザイクになってしまい、お困りの方はスマートクールでの修理や相談を検討してみましょう。