iPhoneの音量ボタンの陥没は直る?音量調整の代替手段は?

iPhoneの音量ボタンの陥没を自分で直すのは難しいです。ボタンを無理に引っ張ると状況が悪化したり、周辺のパーツの故障に波及したりする可能性もあります。音量ボタンの陥没は専門の修理業者に依頼するのがベストでしょう。 今回は音量ボタンが陥没する原因、陥没して反応しないときの応急手段、修理を依頼するときの費用などをご紹介します。


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iPhoneの音量ボタンがカチカチならないのは陥没しているから?

iPhoneは、本体の左サイドに3つのボタンがあります。一番上のボタンは着信/サイレントスイッチ(iPhone15 ProやiPhone15 Pro Maxはアクションボタン)で、下にあるふたつのボタンが音量ボタンです。

陥没はボタンが沈み込んで元の位置に戻らない状態のことです。カチカチと音がしないときは、上にある着信/サイレントスイッチなど、ほかのボタンと比べて陥没していないか確認されることをおすすめします。

音量ボタンは物理式のボタンのため、押すとカチカチと音がします。カチカチ音がしないときは、音量ボタンが陥没している可能性があるでしょう。

iPhoneの音量ボタンが陥没する原因

iPhoneの音量ボタンが陥没する原因としてよくあるのがiPhoneの落下です。落下した際に音量ボタン周辺に衝撃があるとフレームにゆがみが生じ、音量ボタンが陥没することがあります。

音量ボタンを支えるゴムの消耗、ボタンを強く押しすぎるなど過度な圧力が加わることも陥没の原因です。また、故障の原因に心当たりがなくても、内部の劣化などでボタンがずれてしまい陥没することもあります。

iPhoneの音量ボタンで音量が調整できないときの応急処置方法

iPhoneの音量ボタンが陥没すると、ボタンで音量の調整ができないことがあります。音量ボタン以外で音量を変える方法はあるのでしょうか。応急処置的な方法として、音量ボタン以外で音量を調整する6つの方法を紹介します。

1.コントロールセンターで調整する

iPhoneにはコントロールセンターの機能が備わっています。コントロールセンターは、よく使う機能にすぐアクセスできるメニューです。

iPhoneⅩ以降のiPhoneでは画面の右上の端から下にスワイプして、iPhoneⅩより前のモデルでは画面下から上にスワイプして、コントロールセンターを開きます。

コントロールセンターを開くと、基本設定では画面の右中央にスピーカーマークのバーが表示されるはずです。音量調整ができるバーで、バーを上げたり下げたりすることで音量を調整できます。

2.Siriで調整する

Siriで音量調整する方法もあります。Siriは、iPhone4S以降に搭載されたバーチャルアシスタントです。話しかけることで、さまざまな依頼に応えます。Siriに音量調整をお願いすることも可能です。

Siriで音量調整するときは、まず、Siriを立ち上げておく必要があります。Siriをすぐに呼び出せるように、声やボタンで起動できる設定にしておきましょう。以下の手順でSiriを設定できます。

【Siriをオンにする設定】
1.設定アプリから「Siriと検索」を開く
2.”Hey Siri”と声をかけてSiriを立ち上げたいときは「”Hey Siri”を聞き取る」をオンにする
3.ボタンでSiriを立ち上げたいときは「サイドボタンを押してSiriを使用」をオンにする

Siriを設定したら、Siriを立ち上げて、「音量を上げて」などと話しかけて音量を変えてもらいます。

3.着信音と通知音を調整する

着信音と通知音の設定は、設定アプリの「サウンドと触覚」から、「着信音と通知音」のスピーカーマークのバーを調整することで変更できます。

音量ボタンの不具合で着信中などに音を調整できないため、あらかじめ認識できる程度に音量を小さくしておくなども有効です。

4.オーディオ側で調整する

イヤホンなどの外部の機器を利用して音楽を聴いているときは、オーディオ側で調整する方法もあります。例えば、オーディオ機器に調整できるボタンがあれば操作することで音量を変えられるでしょう。

ただし、iPhone側での操作でないことから、オーディオを接続していないときは音量調整ができません。ほかの方法を検討する必要があります。

5.Assistiveタッチをオンにする

Assistiveタッチは、ボタンを押したり画面をタッチしたりできないときもiPhoneを操作できる機能です。iPhoneに直接触れなくてもAssistiveタッチで設定したジェスチャーをすることでカスタマイズした操作ができます。

Assistiveタッチの設定方法は次のとおりです。

1.設定アプリから「アクセシビリティ」を選択
2.「タッチ」を選択して「Assistiveタッチ」を選択する
3.「Assistiveタッチ」をオンにする
4.「最上位メニューをカスタマイズ」から利用したい機能のアイコンをカスタマイズする(最大8個)
5.カスタムアクション(シングルタップ、ダブルタップ、長押し、3Dタッチ)に割り当てたい機能を追加する
6.「新規ジェスチャーを作成」でAssistiveタッチを利用するジェスチャーを登録する

iPhoneの音量ボタンの不具合は音量調整以外にも影響する

iPhoneの音量ボタンは、音量調整以外にもモデルによってはさまざまなアクションにかかわってくるボタンです。

Face ID搭載モデルであれば、スクリーンショットや再起動、さらには電源オフで音量ボタンを使用します。iPhone8以降のモデルであれば、緊急SOS電話をかける際にも必要です。

音量ボタンの不具合は、音量調整以外にも影響を与えることになります。必要なタイミングでiPhoneの機能を使えない恐れがありますので、音量ボタンの陥没は早めに修理するのが望ましいです。

iPhoneの音量ボタンの修理にどれくらい費用がかかる?

iPhoneの音量ボタンの陥没の修理にかかる費用は、iPhoneのモデルや陥没の状態や原因などで変わります。

ただし、利用中のiPhoneがAppleCare+に加入中でAppleサポートに依頼するときの修理費は一律です。画面や背面ガラス以外の損傷は、1回につき12,900円(税込)で設定されています。

AppleCare+は、追加で費用を支払う代わりに、事故や過失による損傷や80%未満に低下したバッテリーの交換を定額で利用できるサービスです。Appleデバイス購入時に加入できるほか、保証期間終了後も保証を継続できることがあります。

なお、Apple製品は、AppleからiPhoneを購入後1年であれば、AppleCare+に加入していなくても1年はハードウェア製品限定保証を受けられます。保証内であれば状態にかかわらず決まった額で修理ができるでしょう。

音量ボタンの陥没を自分で直すのは困難!専門家に修理してもらおう

iPhoneの音量ボタンの陥没を自分で直すのはおすすめしません。運よくボタンを引っ張り出して直せたように見えても、状態が悪いと外側からのアクションだけでは直らないこともあります。一時的に直ってもまた陥没するケースもあるでしょう。

音量ボタンの陥没の修理は、専門の修理業者に依頼するのが早いです。Appleのサポートもありますが、修理が補償対象外、あるいはAppleCare+の期間が切れているために定額で修理を受けられないこともあります。

音量ボタンの陥没の修理なら、スマートクールのお近くの店舗にご相談ください。スマートクールなら、解体作業をともなう陥没したボタンのパーツ交換にも対応しています。状態などによっては即日の対応も可能です。

まとめ

iPhoneの音量ボタンは陥没して音量調整ができなくなっても、コントロールセンターなどで調整することができます。しかし、音量ボタンは、電源オフや再起動などほかの操作でも使用する場合もあるので、早めの修理がおすすめです。