iPhoneのカメラが勝手に起動する原因
iPhoneのカメラが勝手に起動するのは、「誤作動」と「乗っ取り」のいずれかが主な原因です。それぞれの原因について詳しく解説します。
原因1.誤作動が起きている
iPhoneのカメラが勝手に起動する原因の多くは誤作動です。iPhoneはロックされた状態でも以下の動作でカメラが起動します。
・ホームボタンがあるタイプのiPhone:ロック画面を左へスワイプする
・ホームボタンがないタイプのiPhone:ロック画面を左へスワイプする、右下のカメラアイコンをロングタップする
カメラを素早く起動できる反面、ポケットやバッグから取り出すときや、ホーム画面を表示するときなどに、指が触れてカメラが起動することがあるのです。
また、画面についたほこりや傷にセンサーが反応し、カメラが起動することもあります。
原因2.iPhoneが乗っ取られている
誤作動より確率は低いものの、iPhoneが第三者に乗っ取られたことが原因で、カメラが意図せず起動するケースもあります。
iPhoneが乗っ取られると、第三者が遠隔操作で写真や動画を撮影できるようになり、盗撮の被害に遭う危険性をはらんでいます。
さらに、個人情報漏洩、有料コンテンツの購入、スマートフォンのデータ初期化などのリスクもあるため、早急な対処が必要です。
・覚えのない宛先からメールが送られてくる
・登録した記憶がないサービスの通知がくる
・Apple IDの情報が変わっている
こうした現象が起きている場合、iPhoneが乗っ取られている可能性が高いです。
カメラが勝手に起動するのを防ぐ方法
誤作動によって意図せずiPhoneのカメラが起動すると、煩わしく感じるものです。ここでは、iPhoneのカメラが勝手に起動するのを防ぐ方法をご紹介します。
ロック画面のカメラを無効にする
誤操作によってカメラが勝手に起動するのを防ぎたいのなら、ロック画面のカメラを無効にするのがおすすめです。
ロック画面のカメラを無効化する手順は、以下のとおりです。
1.iPhoneの『設定』を開く
2.『スクリーンタイム』を開く
3.『コンテンツとプライバシーの制限』を開く
4.『コンテンツとプライバシーの制限』をONにする
5.『許可されたApp』を開く
6.アプリ一覧が表示されるので、『カメラ』をOFFにする
手順通りに設定が完了したら、ロック画面のカメラアイコンを確認してみましょう。アイコンの色が薄くなっていれば、カメラ機能が無効化されています。
ただし、この設定はホーム画面でもカメラが起動しなくなるため、写真や動画を撮影したいときに不便です。「カメラをよく使うので、すぐに起動できないのは困る」という場合は、次の方法を試してみてください。
『タップしてスリープ解除』をオフにする
iPhoneには本体の画面をタップするだけで、スリープを解除する機能があります。この機能がONになっていると、ポケットやバッグなどからiPhoneを取り出すときなどにロック画面が表示され、意図しないタイミングでカメラが起動することがあります。解除の手順は以下のとおりです。
1.iPhoneの『設定』を開く
2.『アクセシビリティ』を開く
3.『タッチ』を開く
4.『タップしてスリープ解除』をOFFにする
この設定なら、iPhoneをタップしたところでロック画面が表示されることはないので、意図しないカメラの起動を防止できます。
手帳型のケースに変える
ロック画面のカメラを無効化したり、タップによるスリープ解除機能をOFFにしたりするのは困るという人は、iPhoneケースを手帳型にしてはいかがでしょうか。
手帳型のケースにすれば、意図せず画面に触れることがなくなるため、誤操作によるカメラ起動が防げます。
iPhoneが乗っ取られている場合の対処法
iPhoneが乗っ取られると、盗撮や個人情報漏洩の恐れがあるため、早急に対処する必要があります。
ここでは、iPhoneが乗っ取られている場合の対処法を紹介します。
乗っ取りの原因となっているアプリを削除する
見知らぬアプリがiPhoneにインストールされている場合、そのアプリがiPhone乗っ取りの原因である可能性が高いです。
一部のアプリはホーム画面表示されないため、App Storeでアプリ一覧を確認し、インストールした覚えのない怪しげなアプリがあったら削除しましょう。確認方法は以下のとおりです。
1.App Storeを開く
2.画面右上に表示されている自分のアイコンをタップする
3.『購入済み』を開く
4.購入・ダウンロードしたアプリの一覧が表示されるので、怪しいアプリがないかを確認する
一覧に怪しいアプリがあったら、すぐに削除しましょう。ホーム画面に表示されないアプリの場合、通常のスマートフォン使用時に気づくのが難しいため、定期的にApp Storeの一覧を確認することが大切です。
登録しているすべてのパスワードを変更する
iPhoneの乗っ取りが疑われたら、登録しているすべてのパスワードを変更し、第三者が侵入できないようにしましょう。
Apple IDやiCloudといったApple関連のアカウントだけでなく、SNSやショッピングサイトなども含めたすべてのサービスのパスワードを変更してください。
どこかに綻びがあると、そこを糸口にしてiPhoneや利用中のサービスが乗っ取られたするなど被害が拡大するおそれがあります。
これまでのパスワードでApple IDにログインできる場合は、第三者にパスワードを変更され完全に乗っ取られる前に、急いで変更しましょう。
パスワードを変更する際には、セキュリティ強化のためにより複雑なパスワードにしたり、2段階認証を設定したりするのがおすすめです。
iPhoneの不具合が直らないときは修理に出す
ここまで紹介した対処法を試してもカメラが勝手に起動する場合は、iPhone本体の不具合の可能性があります。自分で対処するのは難しいので、iPhoneを修理に出すことを検討しましょう。
どこに修理を依頼するか悩んだら、ぜひスマートクールをご利用ください。スマートクールは、全国の大型モールに110店舗以上展開している総務省登録修理業者です。個人情報が詰まったスマートフォンを修理するため、プライバシーマークも取得しています。
最短即日修理が可能なので、「何日もiPhoneが使えないのは困る」という人も安心です。画面割れやスリープボタン・ホームボタンの異常など、カメラ以外の不具合にも対応できますので、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
iPhoneのカメラが勝手に起動する原因の多くは、画面に触れたことによる誤作動です。ロック画面のカメラ機能やタップでのスリープ解除機能を無効化する、手帳型のケースに変えるなどして対処するとよいでしょう。
iPhoneが離れた場所にあるのにカメラが起動する、覚えのないメールや通知が届くといった場合は、iPhoneが乗っ取られている可能性があります。
この場合は盗撮や個人情報の流出といった深刻な被害を受けるリスクがあるので、早急に怪しいアプリの削除やパスワード変更などを行うことが大切です。いろいろ試してもカメラが勝手に起動する場合は、プロによる修理を検討しましょう。