iPhoneのカメラが起動しない原因
iPhoneのカメラが起動しないときは、ソフトウェアかiPhone本体(ハードウェア)のどちらかに問題が起きていると考えられます。適切に対処できるように、まずはそれぞれの原因について理解しておきましょう。
ソフトウェア側の問題
ソフトウェアに問題が発生すると、カメラが機能しなくなることがあります。ソフトウェアとは、OSやアプリなど、スマートフォンを動かすためのプログラムのことです。
たとえば、iPhoneでは本体にダウンロードされたアプリを使ってカメラの起動や撮影などの操作を行うため、アプリに不具合が起きるとカメラが使えません。
また、大量のデータを保存しているといった理由でスマートフォンの空き容量が不足している場合も、アプリの動きが悪くなったり、起動しなくなったりすることがあります。
カメラは起動できるものの画面が真っ暗な状態が続く場合は、インカメラとアウトカメラの切り替えボタンを押してみましょう。インカメラとアウトカメラのどちらかのみ表示される場合は、表示されないほうのカメラが壊れている可能性があります。
iPhone本体(ハードウェア)側の問題
基盤やカメラレンズが損傷しているなど、iPhone本体(ハードウェア)の問題によってカメラが起動しなくなることもあります。
カメラが起動しなくなる前に、iPhoneを落としたり水没させたりしたことがあるなら、iPhone本体の問題である可能性が高いでしょう。新品のiPhoneでカメラが起動しない場合は、iPhone本体の初期不良が考えられます。
いずれにしても、iPhone本体の問題は自力で対処しようとすると、さらに問題が悪化するリスクがあるため、業者に修理を依頼するのがおすすめです。
【iPhone】カメラが起動しないときの対処法5選
写真や動画を撮影したいときに、iPhoneのカメラが起動しないと困るでしょう。そこで、iPhoneのカメラが起動しないときの対処法を5つ紹介します。
起動しているほかのアプリを終了する
iPhoneのカメラが起動しないときは、まず起動しているほかのアプリをすべて終了してみましょう。バックグラウンドで多数のアプリが動いていたり、容量が大きいアプリを起動していたりすると、メモリの容量不足によってカメラが起動しなくなることがあるためです。
マルチタスク画面を表示させ、アプリのタスクを上にスワイプすれば、起動中のアプリを終了できます。
また、データの圧迫によっても、iPhone本体の動きが悪くなることがあります。起動中のアプリを終了するついでに、使っていないアプリの整理も行うと良いでしょう。
iPhoneを再起動する
iPhoneを再起動するのも、カメラが起動しないときの有効な対処法です。溜まったキャッシュやメモリがクリアされ、症状が改善することがあります。
また、iPhoneを動かしているCPUもリセットされるため、ほかのシステムエラーによるトラブルも改善できるでしょう。
iOSを最新バージョンにアップデートする
起動中のアプリを終了したり、iPhoneを再起動したりしてもカメラが起動しない場合は、Appleの公式サイト内で修正したバグの内容を確認してみましょう。iOSのバグによって、カメラが利用できなくなっているケースがあるためです。
カメラに関わるバグの修正が記載されていたら、iOSをアップデートしてバグを修正しましょう。
また、iOSが最新バージョンでない場合も、iPhoneの動作が不安定になってカメラが起動しなくなることがあります。以下の手順でiOSが最新バージョンかどうかを確認し、バージョンが古い場合はアップデートを行いましょう。
1.iPhoneの「設定」を開く
2.「一般」を開く
3.「ソフトウェアアップデート」を開く
4.iOSの最新バージョンが表示された場合は「ダウンロードしてインストール」をタップする
なお、iPhoneのバッテリー残量が50%以下の場合は、iOSのアップデートが実行できません。また、通信状態が悪いとアップデート中にネットワーク障害が起こることがあります。
事前にiPhoneを充電し、安定したWi-Fi環境を確保したうえでアップデートを行いましょう。
iPhoneの空き容量を増やす
iPhoneのストレージ不足によって、カメラが起動しないこともあります。以下の手順でストレージを確認し、空き容量がどれくらい残っているかを確認しましょう。
1.iPhoneの「設定」を開く
2.「一般」を開く
3.「iPhoneストレージ」でストレージの状況を確認する
ストレージが圧迫されている場合は、不要なアプリを削除したりiCloudにデータを保存したりして、空き容量を増やしましょう。
iPhoneを初期化する
どの方法を試してもカメラが起動しない場合は、iPhoneを初期化することも検討してみましょう。初期化するとデバイス内のデータがリセットされて工場出荷時の状態に戻るため、カメラの不具合が改善する可能性があります。
初期化の手順は以下のとおりです。
1.iPhoneの「設定」を開く
2.「一般」を開く
3.「リセット」を開く
4.「すべてのコンテンツと設定を消去」を開く
5.iPhoneのパスコードを入力する
6.Apple IDを入力する
7.「iPhoneを消去」を選択する
8.数分待機し、初期設定の画面が表示されるのを待つ
iPhoneとPCを接続し、iTunesから初期化することも可能です。
1.PCにiPhoneを接続する
2.自動でiTunesが開くのを待つ
3.iPhoneをリカバリーモードにする
4.「アップデートまたは復元を必要としているiPhone」の画面が表示されたら、「復元」を選択する
なお、初期化やiPhoneの復元を行うと、iPhoneに保存していたデータはすべて消えてしまいます。初期化の作業前には、データのバックアップを取っておきましょう。
iPhoneの初期化には、データ消失などのリスクがあります。初期化はどうにもならないときの最終手段と考え、まずはほかの対処法から試してみましょう。
自力で改善しない場合は修理店に依頼する
自分で対処法を試してもカメラの不具合が改善しない場合は、カメラやiPhone本体が故障している可能性があるため、修理店に修理を依頼しましょう。
iPhoneの修理の依頼先には、「正規修理店」と「街の修理店」の2種類があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。
Apple正規修理店に依頼する
正規修理店とは、Apple CareやApple Care+など、Appleの保証サービスが利用できる修理店を指します。所定の期間内なら自然故障を無料で修理できるほか、正規店という安心感を得られる点がメリットです。
ただし、正規修理店ではデバイスが整備品に交換されることが多く、場合によってはその場で交換となるため、データのバックアップが必須です。修理日数が1週間以上と長くなることも多いため、急ぎの人には向いていません。
また、保証サービスの対象外となった場合は、修理費用が高額になるケースもあります。事前に修理費用についても確認しておきましょう。
街の修理店に依頼する
街の修理店では、Appleの保証サービスが利用できません。しかし、正規店よりも修理費用が安く、データを保存したまま修理できることが多いです。
また、当日修理に対応している店舗もあるので、急ぎでiPhoneを修理したい人にも向いています。ただし、街の修理店でiPhoneを修理すると、それ以降は正規店での修理が受けられなくなる点に注意しましょう。
街の修理店にiPhoneの修理を依頼するなら、スマートクールにお任せください。データはそのままで最短即日30分~iPhoneを修理できます。スマートクールは総務登録修理業者として確かな修理技術を提供していますので、安心してご来店ください。
まとめ
iPhoneのカメラが起動しない原因は、ソフトウェアとiPhone本体のどちらかにあります。まずは何が原因なのかを突き止め、原因に応じた対処法を試しましょう。自力でどうにもならない場合は、修理店に相談してみてください。