Xperiaの画面を割ってしまった……自分で修理してOK?

Xperiaの画面が割れてしまったとき、修理を業者に依頼すると、いつ手元に戻ってくるのかわからないことや、修理期間中は代替機を準備しなければならないこと、そして何より修理費用が高くなるのではないかという思いから、自分で修理したほうが早いと考える人も多いようです。しかし、xperiaは精密機器であるため、自己修理をすることで故障を悪化させてしまうリスクがあることも十分理解しておく必要があります。 今回はXperiaの画面を割ってしまったときに自分で画面割れを修理する場合の注意点をはじめ、修理手順まで紹介します。


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【Xperia】自分で修理するときの注意点

Xperiaの画面割れは、部品と工具を手に入れられれば、自分で修理することもできます。しかし、自分で修理するとなればさまざまなリスクがあることも知っておかなければなりません。まずは、自分でXperiaの画面割れを修理する際に、気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。

防水機能がなくなる

Xperiaの多くは完全防水ではないものの、防水機能が付帯されています。そのため、少々水に濡れてしまったとしても、すぐに本体が故障してしまうことはありません。

しかし、自分で修理しようとすると、分解した際に内部の防水テープを剥がしてしまうことになります。このテープを除去しなければ画面割れの修理ができないため、防水機能がなくなってしまうのです。

防水機能は、突然の雨や湿気からXperia内にあるデータや基板を守る重要な機能といえるため、この機能を維持したい場合は、自分で分解や修理するのを控えましょう。

キャリア会社の携帯保証サービスから外れる

自分で一度でもXperiaを分解すると改造品とみなされ、メーカーや携帯キャリア会社の保証サービスが適応されなくなります。

どんなに上手く修理したとしても、修理スタッフにはわかってしまうので、保証内での修理はできません。

万一自分で修理に失敗して修理を依頼したい場合でも、メーカーやキャリアでの修理は断られてしまうので注意しましょう。

また、毎月携帯保証サービス料を支払っている場合にも適用されないので、分解する前に保証サービスを解除しておいてください。

本体の破損やデータが消えるリスクがある

Xperiaの画面割れ修理は、背面カバーを取り外したあと、フレームやイヤピースなど多くの部品を取り外していき、割れた画面にたどり着きます。

スマホ修理に慣れていない人や、Xperiaの構造が理解できていない人が分解すると、どこに何の部品があったのかわからなくなり修理に失敗するケースも多いのです。

また、細かな作業になるため、手先が器用でなければほかの部品を破損させてしまうことも考えられます。

不慣れな人が分解すると、せっかく画面を修理しようとしているのにもかかわらず、作業中に別の部品を破損させてしまうリスクが非常に高いのです。万一、基板を破損させてしまえば、大切なデータがすべて消えることも考えられます。

道具や部品の調達に時間がかかる

Xperiaの構造は複雑で、多くの部品が組み合わさってできています。そのため、分解するのも難しく、修理をするには精密ドライバーをはじめ、ヘアドライヤーやピック、両面テープなど、多くの道具を集めなくてはなりません。以下に、Xperiaの修理に必要な最低限の道具とパーツを記載しました。

・フロントパネル(画面)
画面割れのXperiaを修理するので、絶対に調達しなければならないパーツです。さまざまなメーカーから販売されていますが、品質の悪いフロントパネルも販売されているため注意しましょう。

・プラスドライバー
・Y型ドライバー
・トルクスドライバー
Xperiaの場合、ほとんどのケースでプラスドライバーのみで完結できます。機種によっては、Y型ドライバーが必要になることがあります。そのほか、トルクスドライバーと呼ばれる六芒星のような形をしたドライバーが必要になる場合もあるため、どのドライバーを使うのが適切か確認してみてください。

・ヘラ
フロントパネルを剥がす際に使用する道具です。パネルは強力に接着されていますが、ヘラがあればスムーズに分解できます。

・ピンセット
細かな部品を取り外す作業に使用します。また、組み立てる際にも、ピンセットがあれば作業しやすいです。

これらの修理パーツや道具はさまざまなメーカーから販売されていますが、粗悪品だと修理道具として機能しない、修理後に不具合が出るなどのトラブルも起こるため、高品質なものを入手する必要があります。

品質の良い製品を見極め、注文をして配達されるのを待つとなれば、予想以上に多くの時間を費やします。そのため、修理を急いでいる人には自分での修理はおすすめできません。

Xperiaの画面割れを自分で修理する手順

上記で解説したとおり、Xperiaの画面割れを自分で修理するには、さまざまなリスクがあります。それらを理解したうえで自己修理をしたい人は、以下の手順を参考にしてみてください。

なお、機種によっては以下の手順に該当しない場合もあるため留意してください。

①背面パネルを開ける
まずは、背面パネルを開けます。Xperiaの機種によっても異なりますが、背面パネルは粘着テープで固定されているので、ヘアドライヤーで温風を当てながら粘着力を弱めましょう。

粘着が弱化したら、隙間にピックやヘラを入れてゆっくりと剥がしていきます。

②背面パネルと基板を接続する各種ケーブルを外す
基板を外すために、背面パネルと基板をつないでいる各種ケーブル類を外していきましょう。機種によって構造が異なるので、外すケーブルを見極めることが大切です。

ケーブル類は切れやすいので、ピンセットも上手く使いながら慎重に作業するように心がけましょう。

③バッテリーコネクタを外す
画面と基板をつなぐケーブル(バッテリーコネクター)がバッテリーの下にあるので、まずはバッテリーを外します。バッテリーを囲っているプラスチックプレートのネジを取りましょう。

バッテリーを外す際には、基板にバッテリーコネクタがつながっているので、いきなりバッテリーを外そうとせず、コネクタを解除してからゆっくりと持ち上げて外します。

④画面を外す
背面パネルを外すときと同じように、粘着力を弱めながら剥がします。ここまでくれば、いよいよ新しい画面と交換できます。

⑤組み上げる
新しい画面に交換したら、①から④と逆の手順で元の状態に組み上げます。組み上げた後は、不具合なく操作できるか確認して完了です。

まとめ

Xperiaの画面割れ修理は自分でできない作業ではありませんが、構造が複雑なうえ細かな作業が多いため、失敗することも考えられます。画面を修理しようとして基板を破損させ、データが消えてしまうトラブルもあることから、個人での修理はおすすめしません。

Xperiaの画面修理はスマートクールにご相談ください。豊富な経験と高い技術力をもつスタッフが最短30分で修理いたします。総務省登録修理業者でもあるため、安心してご依頼ください。