iPhoneの「不明な部品」を消す方法は?メッセージの意味と対処法を解説

iPhoneを使用していると、Appleからの「重要なメッセージ」が表示されることがあります。たとえば、バッテリーに関するメッセージで「不明な部品」と表示された場合、どのような意味なのか分かっている人は少ないのではないでしょうか。この記事では、バッテリーが「不明な部品」と表示された場合の意味と消す方法について解説します。


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iPhoneの「不明な部品」の表示は何か

iPhoneのバッテリーがしっかりと取り付けられていないと「不明な部品」と表示されることがあります。また、以下の状況に該当する場合も同じメッセージが表示されます。

・非純正のバッテリーと交換されている
・過去に別のiPhoneに使用されていた/取り付けられていたことがある
・正常に機能していない

iOSがバッテリーの状態を判定できない場合に表示されるメッセージです。

また「Appleにより、このiPhoneの情報がアップデートされました」と表示されることもあります。これは、iPhoneのデバイス情報記録をAppleが更新したという意味です。

純正品以外の部品を交換したことが原因

iPhoneのバッテリー情報で「不明な部品」と表示されるのが、純正品以外の部品を交換したことが原因として考えられます。過去にデバイスの修理が行われた際、どの部品が純正品以外で交換されたのかに関する情報を提供するために表示されます。

iPhoneが製造された段階のバッテリーとデバイス本体は、ペアリングされています。そのため、それ以外の部品に交換するとバッテリー本体に認証されないことが原因です。Appleストアなどの正規の修理店で修理を行うとペアリングを実施することができるため、メッセージが表示されることはありません。

iPhoneの性能に影響はある?

iPhoneのバッテリー情報で「不明な部品」とメッセージが表示されれば、不安に感じる方もいるでしょう。しかし、メッセージが表示されたからと言って、バッテリーに問題があるとは限りません。ただ、新しい部品に交換されたことを示しているだけです。

交換されたバッテリーに不具合がなければ、元の部品と同じように機能します。一方で、通常時とは異なり、バッテリーの状態を確認できないことは不便に感じるでしょう。バッテリーをいつ交換すべきなのか、判断材料がなくなることはデメリットと言えます。

表示されるメッセージはiOSによって異なる

メッセージが表示される機種は以下のとおりです。

iPhoneXR、iPhoneXs、iPhoneXs Max、iPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Max、iPhoneSE2(第二世代)、iPhone12mini、iPhone12、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Max、iPhone13、iPhone13 mini、iPhone13 Pro、iPhone13 Pro Max、iPhoneSE(第三世代)、iPhone14、14Plus、iPhone14Pro、iPhone14ProMAX

また、上記すべてのiPhoneで、同じように「不明な部品」と表示されるわけではありません。iOSによって表示されるメッセージが異なるため注意が必要です。

バッテリー情報で「不明な部品」と表示されるのは、iOS15.2以降のiPhoneです。モデルによっても表示される情報は異なります。

iOS15.2より前のバージョンに関しては「バッテリーに関する重要なメッセージ」「ディスプレイに関する重要なメッセージ」「カメラに関する重要なメッセージ」が表示されます。

iPhoneの「不明な部品」の表示は消せる?

iPhoneに「不明な部品」とロック画面に表示されて、消したい方も少なくないでしょう。しかし、メッセージを自分で消すことはできないため注意が必要です。

このメッセージが表示される期間と表示されるiPhone上の場所は以下のように決まっています。

・ロック画面で4日間表示され続ける
・その後さらに約2週間「設定」に通知される

上記の期間が過ぎるとロック画面や設定の通知では表示されません。その代わり「設定 > バッテリー > バッテリーの状態」で「不明な部品」と表示されるようになります。

iPhoneのバッテリー交換時期はどう判断すべき?

iPhoneに「不明な部品」と表示されれば、バッテリー交換を行う時期の判断が難しくなります。バッテリー交換の時期を判断する方法と交換目安について紹介します。

iPhoneの交換目安は2~3年

iPhoneは一般的な使用方法であれば、2〜3年が交換の目安です。iPhoneのバッテリーは500サイクルの充電をした時点で、最大80%の容量を維持できるように設計されています。2日で充電100%を使い切るのであれば、500サイクルに達するのは3年ほどです。しかし実際には、他の原因でもバッテリーは劣化するため、目安よりも早めに交換したほうが良いでしょう。

バッテリーの減りが早い

普段よりもバッテリー残量の減りが早い場合は、バッテリー交換を行う判断基準です。フル充電の状態から1〜2時間程度で残量がゼロになる、短時間で5%や10%の単位で減るなどの状態にあれば、早めのバッテリー交換を検討してみてください。「直前まで50%だったのが、急に20%まで減った」など、バッテリー残量が突然落ちる場合も交換する目安です。

バッテリーの残量表示がおかしい

通常は、充電をすればバッテリーの残量表示は増えていきます。しかし、充電してもバッテリーの残量表示が減っている場合はバッテリーに不具合が生じている可能性があります。また、充電を開始して数分で10%や20%の単位でバッテリー残量が増えるケースも要注意です。バッテリーの残量表示がいつもと違う状態なのであれば、バッテリー交換を検討しましょう。

電源やアプリが突然落ちる頻度が多い

電源やアプリが突然落ちる頻度が多い場合も、バッテリー交換を検討する目安です。アプリの場合は、十分な電力を供給できないことで、CPUの性能が落ちることが原因です。iOSやアプリの更新、再起動などで元に戻ることもありますが、状況が変わらなければバッテリーの劣化を疑いましょう。ストレスなくiPhoneを使用するためにも、早めの交換をおすすめします。

iPhoneのバッテリーを交換する方法

iPhoneに不具合が生じた場合は、バッテリー交換を検討しましょう。ここでは、iPhoneのバッテリーを交換するふたつの方法について、それぞれの特徴を紹介します。

正規店に持ち込む

Appleストアなど正規店に持ち込む場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

【メリット】
・バッテリーを無償交換できる
・純正バッテリーに交換してもらえる

【デメリット】
・保証なしだと高額になる可能性がある
・手元に返ってくるまでに時間がかかることがある
・データが消える可能性がある

「AppleCare+」に加入していれば、バッテリー容量が80%未満に低下している場合に無償で交換してもらえます。ただし、保証なしだと高額な請求金額になってしまうため注意が必要です。また、データが消える可能性があるため、事前にバックアップは必ず取っておきましょう。

街の修理店に持ち込む

街の修理店に持ち込む場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

【メリット】
・正規よりも安価にバッテリー交換ができる
・データが消えない
・最短即日で対応してもらえる

【デメリット】
・純正部品での交換ではない
・正規サービスの一部が利用できなくなる可能性が高い

正規店と比べると、街の修理店のほうが交換費用は安いことがほとんどです。また、データを保護したうえで修理対応してもらえるため、データそのままの状態で受け取れるでしょう。正規店は修理期間が延びることもありますが、街の修理店は即日対応してくれます。

まとめ

iPhoneに「不明な部品」とメッセージが表示されても、バッテリーの不具合ではありません。しかし、バッテリーの交換時期を判断できなくなることに注意が必要です。バッテリーの交換時期を判断する目安はいくつかありますが、異変を感じたら正規店や街の修理店に持ち込みましょう。

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