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iPhoneのTouch IDが反応しない原因と対策
iPhoneやiPadのTouch IDが反応しない、主な原因4つとそれぞれの対策を紹介します。
1.指の状態に問題がある
Touch IDが反応しない原因として、指の状態が指紋認証に適切でない可能性が考えられます。たとえば、指が汚れていて清潔でない、指が乾燥している、指が荒れているといったケースです。指が水でぬれているときも正しく認証しないことがあります。
指の状態でTouch IDが反応しなくなるのは、指紋がうまく識別できないためです。例えば、乾燥や手荒れ、傷があると、指の凹凸が認識されにくくなります。指に付着した汚れも指紋を隠してしまうため認識されづらいです。
指に問題があるときは指の状態の改善が対策となります。指が水気を含んでいたり、乾燥していたりするときは対処しやすいでしょう。
水気が原因のときはぬれた指を拭き取りましょう。また、乾燥が原因のときはハンドクリームで保湿することで、Touch IDが正常に指紋を認識しやすくなります。
しかし、認証したい指に傷ができた場合など、保湿だけでは対処しきれないことも考えられます。Touch IDでは指紋を複数登録できるため、予防策として指を何本か登録しておくと安心です。
2.センサー周辺に問題がある
Touch IDで指紋を認証するセンサー周辺の汚れでうまく反応しないこともあります。フィルムやケースの新調や張り替えをした直後であれば、フィルムやケースがセンサーに被ってしまうことで認証を妨害している可能性も考えられるでしょう。
iPhoneはホームボタン全体が指紋認証のセンサーです。汚れやフィルムなどが入り込むと認証の精度が落ちてしまい、正しく読み取れないことがあります。
センサー周辺が原因の場合は、汚れやほこりをしっかり取り除いて再度試してみましょう。フィルムが原因の場合はホームボタンの周辺(周辺の金属リング)に注意して張り直す、ケースが原因の場合は取り換えるのがおすすめです。
3.認証方法を間違えている
認証方法の誤りもTouch IDが反応しない原因のひとつです。例えば、ホームボタンを指でしっかり覆っていなかったり、センサー周辺のリングに触れていなかったりすると認証できないことがあります。
認証には多少の時間がかかりますので、認証中に指を動かすのも良くありません。ほかにも、登録時と異なる角度、例えば上下反対に指を置くと正しく認証しないこともあります。
認証方法が原因の場合は、登録したときの置き方と同じか、センサーをしっかり覆えているかなどを確認して正しい方法で再度試してみましょう。
4.最新OSを使用していない
OSの不具合、あるいは古いOSのバージョンで使い続けているケースでもTouch IDが反応しなくなることがあります。OSが原因になっているときは、まずは最新のバージョンがインストールされているか確認しましょう。
iPhoneの場合、設定アプリの「一般」>「ソフトウェアアップデート」から、インストール済みのiOSのバージョンとアップデートの有無が確認できます。アップデートできるバージョンが表示されているときは、手順に従ってアップデートを行い最新のバージョンに更新しましょう。
どうしてもTouch IDが反応しないときの3つの対処法
Touch IDが反応しない原因が判明せず、先に紹介した4つの対策を試しても状況が改善しないときの対処法を3つ紹介します。
1.再起動する
iPhoneを再起動することで、なんらかのシステムエラーが解消されることがあります。Touch IDが搭載されたiPhone5sから8までのシリーズやSEの再起動方法は以下のとおりです。
【iPhone5以前・SE第1世代】
1.iPhone上部のトップボタンを長押しする
2.電源オフスライダを押して電源を切る
3.完全に電源が切れたらロゴが表示されるまでトップボタンを長押しする
【iPhone6~8・SE第2世代と第3世代】
1.iPhone画面右側のサイドボタンを長押しする
2.電源オフスライダを押して電源を切る
3.完全に電源が切れたらロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しする
2.Touch IDを登録し直す
Touch IDが反応しない原因として、登録されている指紋に問題がある可能性もあります。すでに登録のあるTouch IDを削除して登録し直す、あるいは追加で登録するのも方法のひとつです。Touch IDの削除や追加は以下の手順で行います。
【Touch ID削除の手順】
1.設定アプリから「Touch IDとパスコード」を開く
2.指紋をタップする
3.「指紋を削除」を選択する
【Touch ID追加の手順】
1.設定アプリから「Touch IDとパスコード」を開く
2.「指紋を追加」を選択する
3.ガイドに従って設定を行う
3.初期化する
ほかの方法で改善しないときは、初期化を行うことでTouch IDが反応しない症状が改善されることがあります。初期化とは、工場出荷前の状態に戻すことです。デバイス内のすべてのデータが消える方法のため、データを復元できるようバックアップを取っておくことをおすすめします。
デバイスを初期化することでTouch IDも初期化されるため、Touch IDの登録が必要です。Touch IDは、初期化後のガイドに従って登録を行います。なお、iPhoneの初期化の手順は次のとおりです。
【iPhone初期化の方法】
1.データのバックアップをとる
2.設定アプリを開いて「一般」を選択する
3.「転送またはiPhoneをリセット」を選択して下部の「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択する
4.パスコードとAppleIDを入力する
5.「このiPhoneを消去」の画面より「続ける」を選択する
6.完全にデータが消えるまで数分待つ
「このiPhoneでtouch IDをアクティベートできません」と表示されたら?
iPhoneに「このiPhoneでTouch IDをアクティベートできません」、iPadなら「このiPadでTouch IDをアクティベートできません」と表示されることがあります。
指紋認証を行うセンサーが正常に認識できない状態を表したもので、表示があるとTouch IDが正常に機能しません。
アクティベートできないと表示があったときは、症状を改善するために、まずはこれまで紹介した再起動や初期化などの方法を試してみましょう。改善しないときは、回路の焼き付きや損傷などのデバイスの故障が考えられます。
iPhoneの故障は修理業者に依頼するのがおすすめです。スマートクールは、総務省登録修理業者で、年間20万代以上のスマートフォンの修理実績があります。
プライバシーマークを取得しており、個人情報がデータとして入っているスマートフォンを適切に扱っているため、安心して修理をご依頼できるのも特徴です。Touch IDの不調が改善しないときは、お近くのスマートクールの店舗にご相談ください。
Touch IDに対応しているiPhoneのモデル
Touch IDは指紋認証センサーのことで、指紋を読み取り本人である認証を行う機能です。継続して指紋を学習する機能があるほか、個人情報を特定できる情報を含まない形で暗号化して保存されることから、セキュリティを高める効果も期待できます。
デバイスのロック解除、支払いの認証、アプリのサインインなどを瞬時に行えるのが特長です。IDやパスワードを都度入力する手間を省けます。
iPhoneシリーズでは、過去のシリーズでTouch IDが採用されていたものの、途中からFace IDに切り替わりました。ホームボタンがあるiPhone5sから8(8Plus)やSEで採用されていた機能です。
まとめ
iPhoneのTouch IDが反応しない原因は複数考えられます。指やセンサーの汚れなどが原因のときはすぐに改善することもありますが、内部の基盤の損傷やシステムエラーが原因のときは個人で修理するのは困難です。Touch IDの不具合が改善しない場合は修理業者への相談も検討されてみると良いでしょう。