【プロフィール】
ゆめタウン佐賀店、ゆめタウン久留米店 マネージャー
西川 裕恭
バッテリーの膨張と修理
「なんだか違和感がある！」と気づいたときには、すでに膨らんでしまっているバッテリー。特にiPhoneの場合はケースを付けて使用する方が多いので、バッテリーの膨張に気づくのが遅れがちです。そのままにしておくと、デバイスデータの損傷などにつながる可能性があるので、すぐに修理が必要です。原因は主に経年劣化で、だいたい2年ほどの使用で影響が出てくることが多いです。また、強い衝撃が原因になることもあるので「精密機器」だということを忘れず、気をつけて扱いましょう。
修理方法は「バッテリーの交換」になります。膨張している場合はiPhoneが変形したり、損傷したりしないように、構造を熟知した上で慎重に外して交換するという高い技術が必要です。バッテリーの扱いを誤ると発煙・発火リスクなどが伴いますので、ぜひプロに任せましょう。ちなみにスマートクールでは、膨張している場合でも基本的には普通のバッテリー交換と同じ価格です。修理時間は検証時間なども含めて1時間を目安にお考えください。
ドックコネクタの故障と修理
充電に必要なドックコネクタの故障。意外なことに相談事として多く寄せられるのは充電の不具合とともに「相手の声は聞こえるけど、自分の声が向こうに届かない」という事例でした。一見、関連性がないように思われるかも知れませんが、マイク（レシーバー）がドックコネクタにパーツとして紐づいているため「ドックコネクタが原因」というケースが多々見受けられるのです。
「充電できない」という故障の原因で多いのは経年劣化。iPhone8以降はワイヤレス充電機能が組み込まれていますが、ユーザーのほとんどがケーブルを使っているため毎日の抜き差しによって摩耗し、不具合が生じるのです。他には「机の上でつないでいたが落下し、その衝撃で端子が折れてしまった」といったことも。自分でなんとかしようと先の尖った金属製のもので取り出そうとした結果ショートしてしまい、基盤が破損…というケースもあります。
ドックコネクタの修理は正規店だと、「本体交換」になりますがスマートクールでは「パーツの交換」が可能です。ただ、iPhoneSEの第2世代と第3世代、iPhone8については部品と本体の相性の問題が生じてくるため、それを根気よく試していく作業が必要になることもあります。パーツの交換の方法は、基盤の下にきめ細やかに走っているケーブルに気を配りながらバラしていくため、作業時間だけで1時間ほどかかる難易度が高い修理になります。
背面ガラスの修理
スマートクールには日々、iPhoneの相談事が日々寄せられていますが、一番難易度が高いのはひび割れや破損などによる「背面ガラスの交換」です。当店でも「よりハイスキルを持つスタッフ」が在籍する一部店舗でのみ受け付けています。正規店では「本体交換」になりますが、当店ではデータを本体に残したまま「背面ガラスだけを交換する」ことが可能です。ただし、純正部品ではない交換パーツを使うため「背面のアップルマーク」と「生活防水機能」が無くなりますので、ご注意ください。もちろん、スマートクールは総務省登録修理業者なので、純正品に質の劣らない交換パーツを使用しています。
「背面ガラスの交換」が難しい理由は、極めて強力な接着剤が使用されているから。剥がすためには200度以上の高熱が必要です。しかも緻密に配置されている基盤やワイヤレス充電コイルを壊すことがないように、極めて慎重に気を配りながら作業をする必要があるのです。そのため、熟練のスタッフであっても2～3時間ほど修理時間がかかります。
ちなみに、スマートクールでは画面だけではなく、背面ガラスも含めた「両面ガラスコーティング」を5500円（税込）で実施中。ガラスの溶剤を直接画面に塗ることで大きく強度がアップするので、「ペンチで叩く」レベルではビクともしません。「スマホケースがあるから大丈夫！」と言っていたお客様が後日、「背面ガラスが割れてしまいました…」と来店されたこともあるので、転ばぬ先の杖としてぜひ一度ガラスコーティングもご検討ください。
まとめ
スマートクールでは、通常では本体交換になる事例を、パーツごとに修理することが可能です。また、高い修理技術を持つスタッフも多く在籍しているので、修理が必要になった際はぜひ一度店へお越しください！