iPadの電源ボタンが陥没した!緊急時の対処法をご紹介

iPadを使っているときに、電源ボタンが陥没してしまうことがあります。電源ボタンが陥没すると、画面がつかなくなったり本体が起動できなくなったりするので非常に困りますよね。 今回は電源ボタンが陥没して使えないときの対処法や修理方法を紹介します。


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iPadの電源ボタンの修理はプロに任せた方が良い?

iPadの電源ボタンが壊れた場合、自分で直すかプロに修理依頼するか悩む方もいると思いますが、基本的にはプロに任せるのがおすすめです。

iPadを修理するには、専用の工具を用意しなくてはなりません。また、iPadは構造が複雑な精密機器であり、修理に関する専門知識や技術も必要です。

工具や知識がない人が無理に修理しようとすると状態が悪化したり、内部パーツや基板を傷つけたり、データが消失したりするおそれがあります。

電源ボタンが効かない原因

iPadの電源ボタンが効かなくなってしまう主な原因は、以下のふたつです。

・電源ボタンのくぼみの汚れが邪魔している
・電源ボタンが損傷(陥没)している

それぞれの原因について解説します。

電源ボタンのくぼみにゴミや汚れが付着している

iPadをあまり手入れせずに使っていたり屋外で使用したりすると、電源ボタンのくぼみに砂などの異物やゴミ、皮脂汚れなどが詰まることがあります。

すると、ゴミや汚れにボタンの動きが邪魔されてボタンが効かなくなったり、押した状態のまま戻らなくなってしまったりするのです。

たかが汚れと思う方もいるかもしれません。しかし、ゴミや汚れがiPad内部に入り込むと別の不具合が発生したり故障したりする可能性もあるため、早めに対処しましょう。

電源ボタンが損傷(陥没)している

落としたり、ぶつけたりして電源ボタンが衝撃を受けると、陥没したり損傷したりして正常に動かなくなることがあります。

電源ボタンの見た目に問題がなくても、内部の部品が変形したり接触不良を起こしたりして反応しなくなるケースもあります。

また、落としたりぶつけたりしていなくても、電源ボタンを押す力が強すぎると損傷する場合があるので、あまり力を入れて押さないようにしましょう。

【iPad】電源ボタンが陥没して使えないときの対処法

電源ボタンが陥没すると、画面がつかなかったり本体が起動できなくなったりするため、ipadをよく使う人にとっては大変です。

このようなときのために、電源ボタンを使わずに画面を点灯させたり、本体を起動したりする方法を知っておきましょう。

充電コードを挿す

電源ボタンが陥没して押せなくなっても、充電ケーブルを挿すと画面が点灯します。バッテリー切れの状態でも点灯できるので、電源ボタンが使えなくなったら、まず充電コードを挿してみましょう。

ただし、陥没によって電源ボタンを押しっぱなし状態の場合は、充電コードを挿すとリカバリーモードが起動してしまうことがあります。

この場合はiPadの画面がついたとしても操作ができないので、早めに修理に出すことをおすすめします。

Assistive Touch機能を使う

iPadの操作ができた場合は、Assistive Touchを設定すると良いでしょう。Assistive Touchとは、画面上に表示される仮想ボタンでiPadを操作できる機能です。

Assistive Touchを設定すると、iPad本体のボタンを押さなくても画面のロックや音量調節などができるようになります。Assistive Touchの設定方法は以下のとおりです。

1.「設定」を開く
2.「一般」をタップする
3.「アクセシビリティ」タップする
4.「タッチ」をタップする
5.「Assistive Touch」を有効にする

SiriにAssistive Touchを有効にするよう呼びかけるだけでも設定可能です。

ただし、Assistive Touchによって仮想ボタンが画面に表示されると、iPadを操作するときに邪魔だと感じる方も多いでしょう。

また、指紋認証など一部の機能が使えなくなるため、あくまでも応急処置と考え、早めに修理に出すことをおすすめします。

iPadの電源ボタンが陥没したときの修理方法

電源ボタンが使えなくなったときの対処法はありますが、あくまでも応急処置なので早めに修理することが大切です。

しかし、先述のとおりiPadの修理には専門の工具や知識が必要なので、自力での修理はおすすめできません。失敗すれば症状が悪化したり、iPadの内部に傷がついたり故障したりする可能性もあるので、無理をせずにプロに任せる方が賢明です。

修理先として「正規店」と「街の修理店」があり、どちらに依頼すべきか悩む方もいるでしょう。そこで、正規店と街の修理店の違いについて解説します。

正規店に修理を依頼

iPadの修理の正規店とは、Appleストアのことです。また、家電量販店などのAppleから認定されたプロバイダーも正規店に含まれます。

正規店に修理を依頼するメリット・デメリット

正規店に修理を依頼することには、以下のようなメリットがあります。

【正規店のメリット】
・修理の際に純正パーツが使用される
・AppleCare+に加入していれば保証が受けられる
・修理後の保証が受けられる

純正パーツでないと不安という方は、正規店での修理のほうが安心できます。AppleCare+などの保証が適用されれば、修理費用が数千円で済むのも魅力です。一方で、正規店には以下のようなデメリットがあります。

【正規店のデメリット】
・AppleCare+未加入、または保証対象外の場合の修理費用が高額
・修理に時間がかかることが多い
・修理の際にデータが初期化される可能性がある

正規店ではAppleCare+の保証が受けられると修理費用が安く済みますが、保証対象外の場合は費用がかなり高額になります。

また、修理を依頼するには予約が必要なうえ、修理完了までに1週間前後かかることが多いため、急いで修理したい方は街の修理店がおすすめです。

修理の際にデータが初期化されることが多い点もデメリットです。事前にバックアップを取っておかないと、大切なデータが失われる可能性があります。

正規店での修理費用の目安

AppleストアでiPadを修理した場合の費用の目安は5万~10万円程度です。機種別の修理費用の例をいくつかご紹介します。(2024年1月時点)

機種名 AppleCare+あり AppleCare+なし
iPad Pro 12.9インチ(第6世代) Wi-Fi 4,400 円 128,800 円
iPad Pro 11インチ(第4世代) Wi-Fi 4,400 円 90,800円
iPad Pro 10.5インチ 4,400 円 70,800 円
iPad mini(第6世代) Wi-Fi 4,400 円 54,800 円
iPad mini 4 4,400 円 44,800 円
iPad Air(第5世代) Wi-Fi 4,400 円 64,800 円
iPad(第10世代) Wi-Fi 4,400 円 51,800 円

上記のとおり、AppleCare+の保証が受けられる場合と受けられない場合で、費用にかなりの差があります。とくに新機種は修理費用が高額になりやすいので、修理を依頼する前にAppleCare+の保証が受けられるかどうかを確認しましょう。

街の修理店に修理を依頼する

ここでは街の修理店に依頼するメリット・デメリットや、修理費用の目安を紹介します。

街の修理店に修理に出すメリット・デメリット

街の修理店に修理を依頼することには、以下のようなメリットがあります。

【街の修理店のメリット】
・修理費用が安く済むことが多い
・修理にかかる時間が短い
・データの初期化なしで修理してもらえることが多い

正規店で保証なしで修理した場合、機種によっては10万円以上の修理費用がかかります。街の修理店であれば、それよりも安く済むことが多いでしょう。

また、予約なしの飛び込み修理や即日修理に対応していたり、データの初期化なしで修理できたりといった店舗も多く、急ぎで修理したい方におすすめです。その一方で、街の修理店には以下のようなデメリットがあります。

【街の修理店のデメリット】
・互換品での修理になる
・業者によって技術力に差がある
・AppleCare+などのメーカー保証が受けられなくなる

純正品パーツではなく互換品での修理になるため、純正品にこだわる方は正規店での修理を選びましょう。

街の修理店のなかには技術力が低いところもあるため、総務省登録業者に認定されている、技術力が高い店舗を選ぶようにしましょう。

また、街の修理店に依頼すると、それ以降はメーカー保証が受けられなくなる可能性が高い点にも注意が必要です。

街の修理店での修理費用の目安

街の修理店でiPadの修理を依頼した場合の費用は、店舗によって異なります。とはいえ、相場は1万~2万円程度なので、メーカー保証対象外の場合は費用を抑えられる可能性が高いでしょう。

まとめ

iPadの電源ボタンが陥没すると、電源のON・OFFができなくなるなどのトラブルが発生し非常に不便です。充電コードを挿す、Assistive Touchを設定するなどで対処できますが、あくまでも応急処置なので早めに修理に出しましょう。

iPadの電源ボタンの修理なら、スマートクールにご相談ください。最短60分と、修理内容によっては即日対応にも対応しているため、急ぎの場合でも安心です。

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