iPadの音が出ない10の原因と対処法を解説

iPadの音が出なくなり困ってしまうことはありませんか。なぜ、iPadの音が急に出なくなるのでしょうか。iPadの音が出ないときに考えられる10の原因と対処法をご紹介します。


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原因1.マナーモードがオンになっている

iPadで音が出ない原因のひとつがマナーモードです。マナーモードにすると、通知やゲームオーディオ、サウンドエフェクトなどが消音されます。

しかし、音楽や動画などのメディア再生音、カメラのシャッター音、アラーム音はマナーモードにしていても消音されません。

iPadで音楽を聞いていて音が鳴っていたにもかかわらず、通知音が鳴らないなど一部の機能で音が出ない状態にあるときは、マナーモードがオンになっていると疑われます。

一部の機能が消音されるときは、コントロールセンターでマナーモードの状態を確認しましょう。コントロールセンターは、iPadの画面を下にスワイプすることで表示できます。

コントロールセンターのベルマークが赤のときはマナーモードがオンの状態、赤でないときはオフの状態です。ベルマークが赤の場合は、ベルマークをタップしてマナーモードをオフにして音が出るか確かめましょう。

原因2.集中モードがオンになっている

原因として、集中モードがオンになっていることも考えられます。集中モードは、iOS15やiPadOS15以降に搭載されている機能です。集中したいときに通知を受け取るタイミングを設定できます。

集中モードで標準設定されているのが、「おやすみモード」「睡眠」「パーソナル」「仕事」です。標準設定のものを含め、設定は追加やカスタマイズができます。

集中モードでできることは、モード利用中に特定のアプリや連絡先のみの通知設定、画面のカスタマイズ、集中モードをオンにするスケジュール(時間帯)設定などです。

利用中はメッセージアプリで集中モード利用中の旨が表示されるほか、メッセージを送った相手に集中モードの利用状況を知らせることもできます。

利用中は設定したアプリや連絡先以外からの通知や着信音が鳴りません。集中モードはコントロールセンターからタップして設定できるため、誤って集中モードをオンにしてiPadの音が出なくなっている可能性も考えられます。

コントロールセンターから集中モードがオンになっていないかを確認して、オンのときはオフにして音が出るか確かめましょう。

原因3.ミュート設定になっている

音量がミュート設定になっていることも音が出ない原因として考えられます。ミュートは音量最小設定のことです。ミュートになっていると、マナーモードでも音が出る音楽や動画などのメディア再生音も聞こえません。

自身の操作でミュート設定にしていなくても、音量ボタンがどこかに当たった拍子に音量が下がりミュートになることもあります。

ミュートが疑われるときは、音量ボタンを押して音量バーがゼロになっていないか確認しましょう。ミュートになっている場合は、iPadの音量ボタンのうち上のボタンを押して音量を上げミュートを解除します。

原因4.ヘッドフォンモードになっている

ヘッドフォンモードは、ヘッドフォンやイヤホンに接続された状態のことです。ヘッドフォンモードが解除されないと、ヘッドフォンやイヤホンから音が出て、iPad本体から音が出なくなります。

直前までヘッドフォンやイヤホンに接続していたのであれば、ヘッドフォンやイヤホンモードが疑われるでしょう。ヘッドフォンモードはコントロールセンターから確認でき、音量バーにヘッドフォンが表示されます。

手間をかけずにヘッドフォンモードを解除するには、再度ヘッドフォンやイヤホンを認識させるのがおすすめです。iPad側のジャックにヘッドフォンなどを接続して認識されるのを待ち、認識されたらジャックから取り出して解除されているかどうか確認します。

紹介した方法で解除されない場合は、別のヘッドフォンやイヤホンを認識させて解除する方法、再起動する方法、iPadを復元する方法もご検討ください。

原因5.Bluetoothが接続されている

Bluetoothは無線通信のひとつです。デバイス同士を接続するペアリングを行い、外部のスピーカーやヘッドフォン、ワイヤレスキーボード、ゲームコントローラーなどを使えるようにした機能です。

Bluetooth接続により、iPad本体から音が出ないかわりに、接続されたデバイスから音が出ることがあります。Bluetooth接続が原因の場合は、対象機器のペアリングを解消するか、Bluetoothの接続自体を解除しましょう。

Bluetoothの接続解除は、コントロールセンターからワンタップ(Bのようなマークをタップする)でできます。設定アプリの「Bluetooth」であれば、Bluetoothのオンオフ、ペアリングの解除も可能です。

原因6.アプリの音量がオフになっている

アプリによっては、アプリ内で音量設定ができるものもあります。iPad本体の音量設定とは別の設定で、アプリ内のみで適用される音量設定です。

アプリ使用中にiPadの音が出ないときは、アプリの設定が疑われます。特定のアプリのみ音が出ない場合はアプリの設定の可能性が高いため、アプリ内で音量設定はできないか、できる場合は最小設定になっていないかを確認すると良いでしょう。

原因7.古いバージョンのOSを使っている

iPadOSのバージョンが古いと不具合が起きることがあります。古いOSを使っているときは、OSのアップデートを実行しましょう。

以下、手動でアップデートする手順、自動でアップデートする手順、PCでアップデートする手順の3つです。アップデートは安定したインターネット環境のもとで行い、アップデート後に音が出るか確認します。

【iPadを手動でアップデートする手順】
1.設定アプリの「一般」を選択
2.「ソフトウェアアップデート」を選択する
3.バージョンが古いとアップデートがあることが表示される
4.iPadのガイドに従いアップデートをする

【iPadを自動でアップデートする方法】
1.設定アプリの「一般」を選択
2.「ソフトウェアアップデート」を選択する
3.「自動アップデート」をタップする
4.「自動インストール」と「自動ダウンロード」をオンにする

【PCでアップデートする手順】
1.PCとiPadをケーブルで接続する
2.PC側でFinderまたはiTunesを開く
3.iTunesのバージョンが古いときは最新のバージョンにする
4.「一般」または「概要」から「アップデートを確認」を選択する
5.アップデートできるバージョンが表示されたら「アップデート」を選択する

原因8.アプリに不具合が起きている

iPadで使用する特定のアプリで音が出ないケースです。アプリ内の音量設定が影響していないときは、アプリ自体の不具合も考えられます。

不具合が疑われるときは、アプリの再起動を試します。キャッシュを削除してから再びアプリを開いて音量を確認してみましょう。キャッシュの削除とは、ホーム画面を上にスワイプして表示される利用中のアプリ一覧から対象のアプリをスワイプして終了させることです。

また、アプリに不具合があるときは修正版が更新されていることもありますので、App Storeで最新版のアップデートが来ていないか確認します。アップデート情報があるときは最新版にアップデートして音を確かめましょう。

不具合が改善されないときは、対象のアプリを削除し、App Storeよりサイドダウンロードする方法も考えられます。手順は以下のとおりです。

1.アプリを長押しする
2.表示される「アプリを削除」をタップする
3.確認のため表示される「削除」をタップする
4.App Storeアプリを開く
5.削除したアプリを検索して再度インストールする

原因9.スピーカー周辺に汚れ・アクセサリが邪魔している

スピーカーの汚れや詰まりが原因で音が出ないこともあります。汚れが目視で確認できるときは、汚れている部分を拭くなどして取り除きましょう。

フィルムやケースなどが邪魔をしてスピーカーがふさがってしまうことも音が出なくなる原因です。スピーカーに被らないフィルムやケースに取り換えましょう。

原因10.周辺機器やiPad自体が故障している

iPadに接続中のイヤホンやヘッドフォンから音が出ないときは、接続中の機器の故障が考えられます。機器の不具合は、イヤホンなどを交換することで解決できるでしょう。

ほかに紹介した方法を試してもiPad本体から音が出ないときは、内臓のスピーカーなどの故障が考えられます。故障を自分で直すことは難しいです。

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まとめ

iPadから音が出ない原因はいくつか考えられます。原因とあわせて紹介した対処法を試しても、不調が改善しないときはスマートクールまでお気軽にご相談ください。