iPhoneの通信が遅い原因は?対処法と予防策も解説

iPhoneを使っているときに「通信速度が遅い」「急に動作が悪くなった」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。iPhoneの性能が良くても、通信速度が遅いと使い勝手が悪くなってしまいます。日頃の使い方を見直して、早めにトラブル解決を目指しましょう。今回は、iPhoneの通信速度が遅い原因や困ったときの対処法、トラブルの予防策を紹介いたします。


この記事は約7分で読み終わります。

iPhoneの通信が遅い原因

iPhoneの通信が遅い原因は以下の4つが考えられます。

・通信制限がかかっている
・iPhoneの容量が不足している
・通信回線が混雑している
・バックグラウンドでアプリが作動している

それぞれを詳しくみていきましょう。

通信制限がかかっている

スマートフォンの通信量は、契約している携帯電話会社の料金プランで決まっています。そのため、決められた通信量を超えると速度制限の対象になり、通信が遅くなります。

iPhoneの容量が不足している

iPhoneの容量が不足していると、通信が遅くなりがちです。とくに、ストレージやキャッシュはネットの処理にも関与しているため、いつの間にか蓄積してしまうことが多いです。

通信回線が混雑している

ホテルやカフェなどの無料の公衆Wi-Fiは、多数の人が使用するため回線が混み合うので注意が必要です。アプリによっては利用者が増えて回線が混雑する時間帯があり、キャリアの通信障害で回線がつながらないときもあります。

バックグラウンドでアプリが作動している

はっきり原因を特定できない場合はバックグラウンドで作動するアプリが処理を滞らせている可能性があります。たとえば、地図アプリは常に位置情報を取得し続けているのに動作が見えません。また、iOSが自動でアップデートしていて通信が遅くなることもあります。

iPhoneの通信が遅いときにご自分でできる対処法

iPhoneの通信状態を改善させる対処法をみていきましょう。原因が特定できない場合は、ひとつずつ試してみてください。

1.iPhoneを再起動する

iPhoneを再起動すると、不具合がリセットされる可能性があります。機種ごとの取り扱い説明書も参考に、次の手順で操作してください。

【iPhone X、11、12、13以降】
1.右横にある音量調節ボタンの片方と、左横のサイドボタンを同時に長押しする
2.電源オフのバーが表示されたらボタンを離してドラッグし、電源が切れるまで30秒ほど待つ
3.電源が切れたら、サイドボタンを長押しして再起動する

【iPhone 6、7、8、SE (第2、第3世代)】
1.本体横のサイドボタンを長押しする
2.電源オフのバーが表示されたらボタンを離してドラッグし、電源が切れるまで30秒ほど待つ
3.電源が切れたら、サイドボタンを長押しして再起動する

【iPhone SE (第3世代)、5以前】
1.本体上部のトップボタンを長押しする
2.電源オフのバーが表示されたらドラッグし、電源が切れるまで30秒ほど待つ
3.電源が切れたらトップボタンを長押しして再起動する

2.iPhone本体をクールダウンさせる

iPhoneが高温や低温状態になると、動作が遅くなります。本体が熱い場合は涼しい場所でケースを外すか、風を当てて温度を下げましょう。内部に結露が生じて故障につながるリスクがあるため、冷蔵庫に入れたり保冷剤にあてたりするのは厳禁です。

低温環境下で動きが悪いときは、暖かい場所に移動します。

3.反応していないアプリを閉じる

フリーズしたアプリを閉じると、状態が改善される可能性があります。アプリを強制終了させる手順は、次のとおりです。

【iPhone X以降】

1.ホーム画面を下から上へスワイプし、フリーズしたアプリを探す
2.アプリのプレビューを上にスワイプして終了させる

【iPhone SE、iPhone 8以前】

1.ホームボタンを2回押して、最近使用したアプリを表示させる
2.フリーズしたアプリのプレビューを上にスワイプして終了させる

4.十分な空き容量を確保する

iPhoneの容量を圧迫するストレージやキャッシュ、不要なデータ、使っていないアプリは削除しましょう。容量は次の手順で確認できるため、少なくとも1GBは空き容量を確保する必要があります。

1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「一般」のメニューを開く
3.「iPhone ストレージ」を開くと使用済みの容量が表示される

5.低電力モードをオフに切り替える

低電力モードでiPhoneを使っていると一部の機能が無効になり、動作が遅くなることがあります。次の手順でオンからオフに切替えてください。

1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「バッテリー」から低電力モードのオン/オフを切り替える

6.キーボードの予測変換をリセットする

キーボードの予測変換のデータが多すぎると、通信速度が遅くなってしまう傾向があります。次の手順でデータをリセットして改善を目指しましょう。

1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「一般」を選択する
3.「転送または iPhone をリセット」を選んでデータを削除する

7.iPhoneの画面をシンプルに設定する

iPhoneの画面設定によっては、通信が遅くなります。視差効果やコントラストを切り替えるとCPUの負担が減り、通信速度が改善されるので、次の手順を試してください。

1.ホーム画面で「設定」を開く
2.「アクセシビリティ」を開く
3.「視差効果を減らす」をオンに切り替える
4.「コントラストを上げる」で「透明度を下げる」を選択する

8.Wi-Fiの自動接続をオフに切り替える

フリーWi-Fiは電波の干渉が起こりやすく、通信速度に影響を与えます。繁華街、交通機関、オフィス街近くでは、次の手順で自動接続をオフに切替えておくと予防できます。

1.ホーム画面で「設定」を開く
2.「Wi-Fi」を選択してオフに切替える

9.iOSを最新にアップデートする

古いiOSの使用が原因で通信が遅くなる報告があるため、こまめに更新する習慣をつけましょう。iOSのバージョンは、次の手順で確認できます。

1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「一般」を開いて「情報」を確認する
3.アップデートの通知が表示された場合はそのまま更新する

10.バッテリーを交換する

バッテリーが劣化すると、iPhoneの動作が遅くなります。バッテリー性能は次の手順で確認できるため、85%を目安に早めの交換を検討してください。

1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「バッテリー」を開く
3.「バッテリーの状態」を開いて「最大容量」を確認する

なお、バッテリー性能が低下する原因については、以下の記事で紹介しています。劣化を防ぐ方法も解説しているので、あわせて参考にしてください。

iPhoneのバッテリーが劣化する原因は?対策も詳しく解説

iPhoneの通信速度に関する悩みは修理業者に相談するのもおすすめ

いろいろ試して改善できないとき、頻繁に通信が遅くなる場合は、修理業者に見てもらうのをおすすめします。原因を特定することができ、万が一故障している場合はスムーズに修理にすすめます。

iPhoneが保証期間内なら、相談先はAppleサポートです。ただし、修理に時間がかかりデータが消えてしまうリスクがあるため、急いでいるときは街の修理店が頼りになります。

スマートクールは全国の大型モールにあり、隙間時間に相談できます。修理実績が高い総務省登録修理業者で、プライバシーマークも取得済みです。

スマートクールではデータそのままの修理に対応していて、即日バッテリー交換ができます。通信速度が遅い以外のiPhoneのお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。

iPhoneの通信を遅くならないようにする予防策

ここからは、iPhoneの通信が遅くなるのを防ぐ方法を紹介していきましょう。次の要領でiPhoneやネットの使い方を見直すことが大切です。

Wi-Fiを活用して通信量を抑える

動画やゲームなどのデータ消費量が激しい通信をする際は、なるべくWi-Fiを利用するとネットの使い過ぎによる通信制限を防げます。iPhoneの画質を下げるのも効果的です。

通信が混雑する時間帯を避ける

通勤、通学、ランチタイム、帰宅時間は、通信回線が混雑しやすい傾向があります。混む時間を避ければ、データ消費が激しい通信でも遅くならずに楽しめます。

携帯電話の契約を見直す

通信料無制限の料金プランもあるため、iPhoneの契約内容を見直してみてください。余裕のある通信容量でキャリアと契約すると、ストレスを減らせます。ポケットWi-Fiを契約しておくのもおすすめです。

まとめ

iPhoneの通信速度が遅いのは、通信制限の問題やiPhoneの容量不足、回線の混雑などさまざまな原因があげられます。設定の変更でご自分でも改善が目指せるので、落ち着いて手順を試してみましょう。iPhoneの通信速度が頻繁に遅くなる場合は、日頃の使い方の見直しが必要です。ご家庭での対処が難しい場合は、遠慮なく街の修理店であるスマートクールにご相談ください。