iPadの電源が入らない!まず試すべき6つの対処法

iPadの電源が急に入らなくなると困りますよね。「早く何とかしたい」という気持ちが先行してしまい、やってはいけない行動を取ってしまうこともあります。今回はiPadの電源が入らないときに試すべき対処法と、電源が入らないときのNG行為について解説します。


この記事は約6分で読み終わります。

電源が入らないときの対処法【1】充電する

iPadの電源が入らない原因として考えられるのがバッテリー切れです。まずはiPadを充電して、電源が入るかどうかを確かめてみてください。

しっかり充電したにもかかわらず電源が入らない場合は、充電器やコネクタ、バッテリーなどに問題が発生していることが考えられます。以下の3点をチェックしてみましょう。

・充電器のコードが断線していないか
・コネクタにゴミやホコリが詰まっていないか
・バッテリーが劣化していないか

充電コードの断線が疑われる場合は、別のコードで充電できるかを試してみましょう。これで問題なく使用できれば、これまで使っていたものが断線していたことになります。

ただし、コネクタにゴミやホコリが詰まっていて、うまく充電できなくなっている場合もあるので、この点もあわせてチェックしてみてください。

上記を試しても充電できない場合は、バッテリーの劣化などiPad側に何らかの問題が発生しているため、修理店に相談してみましょう。

関連記事:iPadの充電が遅いときの対処法は?高速充電する方法も解説

電源が入らないときの対処法【2】iTunesに接続する

iPadの電源ボタンが故障していて、電源が入らないこともあります。このような場合は、iTunesに接続させるとiPadが起動することがあるため、一度試してみてください。

といっても、iPadを使うたびに接続するのは面倒なので、早めに電源ボタンを修理するのがおすすめです。その際、念のためデータのバックアップを取っておきましょう。

電源が入らないときの対処法【3】再起動する

システムの不具合などが原因で、iPadの画面がつかないケースもあります。この場合は、iPadを強制再起動すると直る可能性があります。手順は以下のとおりです。

【ホームボタンありのモデル】
1.ホームボタンとトップボタン(電源ボタン)を同時に押し、Appleロゴが表示されるまで待つ
2.Appleロゴが表示されたら手を放す

【ホームボタンなしのモデル】
1.音量調節ボタンの「上げる(トップボタンに近いほう)」を押して手を放す
2.音量調節ボタンの「下げる(トップボタンから遠いほう)」を押して手を放す
3.トップボタンを押してiPadが再起動されるまで待つ

電源が入らないときの対処法【4】初期化する

iOSのアップデートが失敗した、何らかのバグが発生しているなどでiPadの電源が入らなくなることもあります。このようなときは、リカバリーモードでiPadを初期化してみましょう。

リカバリーモードとは、PCとiTunesを使ってiPadを初期化・復元する機能です。以下の手順で利用できます。

1.iPadとPCをケーブルでつなぐ
2.iPadを強制再起動し、リカバリーモードが起動するのを待つ
3.PC上で「iPad」を選択し、「復元」を選択する
4.「復元と更新(アップデート)」を選択し、「次へ」を選択する
5.「同意する」を選択すると初期化が開始される
6.iPadにロック画面が表示されるので、サインインして「続ける」を選択する
7.iPadの画面に「新しいiPadへようこそ」と表示されたら初期化完了

なお、リカバリーモードでiPadを初期化するとデータが消えてしまうので、作業前にデータのバックアップを取っておきましょう。

電源が入らないときの対処法【5】セーフモードで起動する

iPadの不具合に「Appleロゴが表示される→消える」を繰り返して起動できなくなる、リンゴループというものがあります。

この症状は前述のリカバリーモードで解消できることが多いですが、直らなかった場合はセーフモードで起動してみましょう。セーフモードとは、iPadを最低限の基本機能のみで立ち上げる不具合診断機能のことです。

このモードは以下の手順で起動することができます。

1.音量調節ボタンの「上げる」とトップボタンを同時に押して、Appleロゴが表示されるまで待つ
2.Appleロゴが表示されたら電源ボタンから手を放し、音量調節ボタンの「上げる」のみ押し続ける
3.ホーム画面が表示されたら音量調節ボタンから手を放す

このモードで起動できる場合は、iOS以外のアプリに問題があり電源が入らなくなっていると判断できます。

電源が入らないときの対処法【6】使用環境を変える

iPadの電源が入らないときは、使用環境に問題がないかも確認してみましょう。

直射日光が当たる場所や暑い日の車内など、高温になる場所で使用したり放置したりすると、iPadが熱くなり正常に動かなくなることがあります。反対に、寒い場所での使用も同様です。

iPadを使用する際の最適な気温は0~35度なので、周囲が暑すぎたり寒すぎたりするときは使用・保管環境を変えてみましょう。

【補足】電源が入らないときのNG行為

急にiPadの電源が入らなくなったら、何とかしようと思っていろいろ試したくなりますが、下記のような操作を行うとかえって状態を悪化させるため注意が必要です。

再起動や電源のON/OFFを繰り返す

再起動は不具合解消の有効な手段ではありますが、iPadに負荷がかかる作業でもあります。

iPadの電源が入らない原因が物理的な故障の場合、むやみに再起動を繰り返すとiPadに負荷がかかりすぎて症状が悪化することがあります。1度試して改善しなかったら、別の方法を試してみましょう。

充電し続ける

iPadを充電しっぱなしにすると、バッテリーの劣化が進行してしまいます。iPadの電源が入らないときはまず充電してみると良いですが、1時間を限度にしましょう。それでも電源がつかないときは、ほかの方法を試してみてください。

保冷剤などで冷やす

iPadが熱くなっていたら保冷剤や冷蔵庫で急いで冷やしたくなりますが、急激に冷却されると内部に結露が発生し、漏電したり水没状態になったりします。

iPadを冷ましたいときは、ケースをつけている場合は外して、デスクの上に放置するなどしてゆっくりと温度を下げましょう。

自分で解体して修理する

iPadの修理には専門知識や道具が必要です。知識や道具がないのに無理に自分で解体して直そうとすると、かえって症状が悪化したり故障したりします。

また、自身で解体するとメーカーや各キャリアの保証が受けられなくなることが多いため街の修理店に依頼しましょう。

まとめ

iPadの電源が入らないときは、充電したり再起動したりすると改善する場合がほとんどです。ただし、長時間充電したり再起動を繰り返したりすると、かえって症状が悪化することもあるため注意が必要です。

また、iPadのデータが消えてしまうのを防ぐために、バックアップが取れているかを確認しておきましょう。

今回ご紹介した方法を試しても直らない場合は、バッテリーの劣化が原因で電源が入らなくなっていることも考えられるため、街の修理店に相談するのがおすすめです。

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